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「あなたらしさ」が反映されたコンテンツの提案:パーソナライゼーション担当バイスプレジデント、オスカー・ストールがその仕組みを解説

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Spotifyのユーザーの中でも、新しいアーティストの開拓に熱心な音楽ファンなら、月曜日と金曜日を毎週待ち望んでいるのではないでしょうか。月曜日は、過去の聴取傾向に基づいて、ユーザーの趣向に合いそうな曲を提案するプレイリストDiscover Weeklyの更新日。そして金曜日には、ユーザーのお気に入りアーティストの新曲をまとめたRelease Radarが更新されます。さらにSpotifyのエディターが編成したプレイリストや、ユーザーが作成したプレイリストにも、日々パーソナライゼーションの要素が加えられています。

実は、Spotifyのアプリをダウンロードしてサインアップした直後から、パーソナライゼーションは始まっています。サインアップを終えた新規ユーザーは、ホームページでお気に入りのアーティストをいくつか選択するよう促されます。その瞬間から、Spotifyはそのユーザーが気に入りそうなアーティストの情報を学習し始めるのです。「しかし、これはSpotifyの聴取体験をより個人に最適化する仕組みのごく一部に過ぎません」とパーソナライゼーション担当バイスプレジデントのオスカー・ストール(Oskar Stål)はいいます。

パーソナライゼーション機能の誕生

​​パーソナライゼーションとは、その名のとおり、Spotify上でユーザーが受け取るコンテンツを、その人の好みに合わせてカスタマイズ(=パーソナライズ)することです。パーソナライゼーションは、今やSpotifyでの体験の鍵を握るものと考えられていますが、私たちは当初からこの要素に注力していたわけではありません。15年前のローンチ時、Spotifyはユーザーが知っている、かつ興味のある曲を再生できる図書館のようなプラットフォームを目指していました。しかしオスカーいわく、時間が経つにつれ、エンジニアたちは「もしもSpotifyで新しい音楽を発見できるようになれば、ユーザーの楽しみが増すだろうし、ほとんどの人は忙し過ぎて能動的に音楽を探す時間さえないだろう」と気づきました。

「3人の子供がいて、自分で音楽を見つける時間がない46歳の父親とかね」と自分を指さしながら、冗談めかして語るオスカー。「インスピレーションを求めている学生も同様です。人々が欲しているのは、自分の好きなものと好きそうなものが混ざっていると確信できるようなコンテンツの提案です。それが実現できれば、ユーザーのエンゲージメントレベルの向上が期待できます」。

オスカーによれば、パーソナライゼーション機能の導入によって、ディナーパーティーやロードトリップのたびにプレイリストを作る時間も知識もないリスナーを応援できるようになり、熱心な音楽ファンでなくとも、毎年数多くの新たなお気に入りのアーティストを発見できるようになりました。そして最も重要なことは、パーソナライゼーションによって、ユーザーがより多くの時間過ごしたくなるような(その一方で中毒にはならないような)アプリ体験を作りあげられたこと。Spotifyのアプローチを一言で表現するならば、リスナーが「満足感を味わえるコンテンツ体験を提供すること」です。

「もしもユーザーの滞在時間をあと3分延ばしたければ、それぞれのユーザーがすでに気に入っている曲を20曲ほどループさせればいいのです。しかしそれでは新しい音楽には出会えませんし、最終的にユーザーは飽きてしまいます」とオスカー。

Spotifyは、Discover WeeklyやRelease RadarといったAIが作成してくれる定番のプレイリスト以外にも、リスナーが楽しめるようなパーソナライゼーション機能の拡充に努めています。今年に入ってから、リスナーが好きな、もしくはきっと気に入るであろう音楽を、ジャンル、アーティスト、年代別に分類したプレイリストSpotify Mixを公開しました。さらに先月実装したBlendでは、2人のユーザーの好みを組み合わせ、それぞれの趣向が反映されたプレイリストの作成、共有ができます。そして直近では、ユーザーが作ったプレイリストに合いそうな曲を提案してくれる「拡張」機能を導入しました(ユーザーは自分でオン、オフを切り替え可能)。

これらの機能に加えて、「アルゴトリアル」プレイリストと呼ばれるものがあります。アルゴリズムとエディトリアルからなる造語を冠したこれらのプレイリストには、Spotifyのエディターが特定のムードや瞬間を呼び起こすために選んだ(エディトリアル)曲に加えて、個々のユーザーの好みに合わせてAIが絞り込んだ(アルゴリズム)曲が収録されています。人気プレイリストの「Songs to Sing in the Car」はパーソナライズされていないように見えるかもしれませんが、実はされています」とオスカー。「テーマに則って選曲された『車の中で歌いたくなるような曲』と、ユーザーの好みに基づいてAIが提案する曲がこのプレイリストの中に収録されています。Spotifyにおけるリスニング体験は決して画一的なものではなく、ユーザーひとりひとりのニーズやウォンツに沿って、深くパーソナライズされた3億6500万以上の異なる体験がそこにはあるのです」。

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パーソナライゼーションはどのような仕組みなのか?

その答えは機械学習にあります。複雑なコードベースのシステムが何千という情報を組み合わせ、一瞬のうちにひとつの曲を提案する、というのが大まかな流れですが、詳しくはオスカーに説明してもらいましょう。

「音楽の好みが似たふたりがいて、お気に入りのアーティストトップ5のうち、4位までは同じ、5位だけが違うとしましょう。私たちはふたりの意見が合わなかった5位のアーティストに注目し、『うーん、もしかしたらそれぞれが相手の5位のアーティストを好きになるかもしれない』と考え、提案するわけです。実際にはこのプロセスをスケールアップし、1対1ではなく、何千、何百万という数のユーザーの好みを瞬時に解析して、常に情報を更新しています。Spotifyでは、検索、聴取、『いいね!』などのアクションが毎日5億件近く発生しており、これが機械学習システムを動かし、導いているのです」。

機械学習技術は、Spotifyの成長とともに急速に進歩し、かつては夢にも思わなかったようなことを実現できるようになりつつあります。その結果、パーソナライゼーションの方向性や、リスナーに提供できるサービスも進化しています。「機械学習の飛躍的な進歩により、ユーザーが新しいコンテンツを発見するための方法を深く考慮できるようになりました。従来の機械学習技術では、『この曲が好きなんですね。それなら似たような曲をおすすめしますよ』という即時的なソリューションに焦点を当てたユースケースが大半でしたが、今ではコンテンツや、リスナーとクリエイターの関係性をより深く理解した上で提案するようになりました」。

Spotifyにおけるパーソナライゼーションの未来

音声コンテンツの中でも、ポッドキャストは特に大きな可能性を秘めています。その理由のひとつは、ユーザーからのインプットです。音楽の場合、多くの人が20秒ほどで好き嫌いを判断する一方、あるポッドキャスト番組やエピソードが好きかどうかを判断するには、もっと時間がかかります。しかし、Spotifyはポッドキャスト発掘の領域でも素晴らしいスタートを切っているとオスカーはいいます。「私たちはポッドキャスターとリスナーを結びつける、世界最高のレコメンデーションアルゴリズムの開発に向けて、多大な投資を行っています。10年以上にわたって積み上げてきた音楽のレコメンデーションに関する知見のおかげで、私たちのシステムはすでにかなり洗練されています。しかも音楽の好みに基づいて、リスナーがどんなポッドキャストを気に入るかさえ予測できることもわかっています」。

パーソナライゼーションの影響と可能性は、これだけにとどまりません。リスナーにとって便利で楽しいものであると同時に、パーソナライゼーションはファンを増やしたいと考えるクリエイターにとっても不可欠な存在です。Spotifyの機械学習技術は、アーティストやジャンル、さらには国といった垣根を越えて、クリエイターとリスナーをマッチできるように設計されています。

「パーソナライゼーションは、まさに双方向型の技術です。私たちがこれまでに得てきたインサイトによって、フィンランドのアーティストの曲がラテンアメリカでヒットするかもしれない、といったことがわかるようになりました。そしてSpotifyは、パーソナライゼーション機能を通じて、その音楽をラテンアメリカのリスナーに届けることができるのです。するとアーティストは縁もゆかりもない地域のオーディエンスにも、自らの存在をアピールできるようになります」。

現在では当たり前のように感じられるパーソナライゼーション機能が、ローンチ時のSpotifyには備わっていなかったことからもわかるとおり、パーソナライゼーションには私たちの予想をはるかに上回る可能性が秘められています。「パーソナライゼーションは聴取体験に不可欠です。私たちが目指しているのは、リスナーを総合的に理解し、短期的なクリック数ではなく長期的な満足度の向上に向けて、より充実したコンテンツ体験を提供することです。リスナーはいわば発見の旅をしているのですから、Spotifyにある何百万ものコンテンツを発見する際には、最高の体験をしてもらいたいのです」。

Spotifyが大手オーディオブックプラットフォームFindawayを買収へ

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2019年、SpotifyはAnchorとGimletの買収をもってポッドキャスト分野への本格的な進出を果たすとともに、世界をリードするオーディオプラットフォームになるというビジョンを打ち出しました。

それ以来、Spotifyは、ポッドキャストクリエイターやリスナーのためにフォーマットやオーディオ体験の革新に挑戦し、ポッドキャストの可能性を広げてきました。

そして本日、Spotifyはデジタルオーディオブック配信のグローバルリーダーであるFindawayの買収に係る最終契約を締結し、オーディオの未来を築くというミッションをさらに推し進めるための新たな一歩を踏み出しました。

「私たちは、リスナーとクリエイターの両方にとっての、オーディオコンテンツの中心地になることを目指しています。FindawayがSpotifyグループに加わることで、オーディオブック業界におけるSpotifyの存在感が高まり、私たちの目標にまた一歩近づくことができるでしょう」とSpotifyの最高研究開発責任者であるグスタフ・ソーダーストーム(Gustav Söderström)は述べています。

「Findawayのチーム、業界最高水準のプラットフォーム、強固なオーディオブックカタログとSpotifyの専門性を組み合わせることで、音楽やポッドキャストのように、オーディオブックの分野に革命を起こすことができると期待しています」。

2027年までに33億ドルから150億ドル規模に拡大すると予測されているこの急成長中の業界において、Findawayはオーディオブックのエコシステム全体を俯瞰しつつ、作家、出版社、消費者に寄与するプラットフォームとサービスを提供しています。

さらに、世界最大規模のコンテンツ数を擁する同社は、独立系作家が物語に命を吹き込むための先進的なツールを提供することで、オーディオブックの民主化にも積極的に取り組んできました。

Findawayとの協業を通じて、Spotifyはオーディオブック業界へスピーディーに参入するとともに、業界の革新を続けながらさまざまな障壁を取り除き、クリエイターの収益化を手助けするツールを開発していきます。

また、Findawayのインフラを有効活用することで、Spotifyはコンテンツ数を急伸しながら消費者の体験を革新すると同時に、出版社や作家が世界中の消費者にリーチするための新たな手段を提供できるようになるでしょう。

*このたびの買収の詳細は公開されておりません。本取引は2021年第4四半期に完了する予定で、規制当局の審査および承認を受ける必要があります。

将来予想に関する記述(Forward-Looking Statements)
上記の一部の記述は、1933年米国証券法第27A条および1934年米国証券取引所法第21E条が規定する「将来予想に関する記述(Forward-Looking Statements)」に該当します。「でしょう、いきます(will)」、「期待しています(expect)」やこれらに類似する表現は、将来予想に関する記述であることを示すためのものです。将来予想に関する記述の例として、買収による潜在的な利益や買収完了の予想時期に関する記述などがありますが、これらに限定されるものではありません。このような将来予想に関する記述は、1995年米国私募証券訴訟改革法(Private Securities Litigation Reform Act of 1995)に含まれる将来予想に関する記述のセーフハーバー条項の対象となることを意図しており、この記述はセーフハーバー条項を遵守する目的で記載されています。このような将来予想に関する記述には、米国証券取引委員会への提出書類に記載されたリスクを含む(ただし、必ずしもこれらに限定されない)、過去の実績や現在の期待、予測と実際の結果が大きく異なる可能性のある重大なリスク、不確実性および仮定が含まれています。当社は、本資料の日付以降に発生する事象や状況を反映させるために、将来予想に関する記述を更新する義務を負いません。

Music + Talkのコンテンツが拡充!アーティストやクリエイターが、音楽や「好き」を語り尽くす「#音楽を話そう」

Spotify Music + Talk 音楽を話そう

2021年8月に日本のAnchorユーザーでも使えるようになった新しい音声フォーマット「Music + Talk(ミュージックアンドトーク)」。Spotifyが提供する7,000万の楽曲とトークを組み合わせ、誰でもラジオのような音声番組を作れるこのMusic + Talkで、日本のクリエイターが続々と番組を公開しています。

文化の日、11月3日を挟んだ10月23日から11月5日まで、Spotifyのソーシャルメディアでは「#音楽を話そう」のハッシュタグを使い、新しく公開されたMusic + Talk番組を紹介していきます。本記事ではその中からいくつかの番組をご紹介。

アーティストが音楽とともに語る

・三浦大知「Music Made in Japan」 
三浦大知が、国産の音楽について語り、紹介するプログラム。日本人の音楽プロデューサー、アーティスト、クリエイターにフォーカスしてトークを展開。

・SKY-HI「Trash Talk Gang」
SKY-HIが身近なSTAFFや関係者や仲間と、仕事のことや、近況などをおしゃべりし倒す番組。SKY-HIの活動の歴史と現在、そして、向かう未来が垣間見られる?

・超特急「男子、かく語りき」
ニューアルバムをリリースする超特急が、筋書きのないトークと音楽をお届け。エピソードごとのテーマを出発点に、ありのままを語ります。

音楽のプロが語る

・「New Music Wednesday Music+Talk Edition」
毎週水曜日、話題の新曲を最速で紹介するSpotifyオフィシャルプレイリスト「New Music Wednesday」と連動し、プレイリストの中身をさらに深掘りするMusic+Talkエディション。ナビゲイターは竹内琢也。

・「アーティストが語る! Anime Music Deep Talk」
Spotifyのジャンル「アニメ」「マンガとサブカルチャー」でもリスナーに高い人気を誇ってきたアニメやメディアミックス作品の数々。それらの作品になくてはならないオープニング/エンディング曲、劇伴を手掛けるコンポーザーが、作曲の極意、アニメ作品との関連や思い入れ、自身の音楽との関わりなどを語るこの番組。制作の裏側や、今だからこそ話せる、ここでしか語れないトークも。めくるめくAnime Music のディープな世界へ誘います。

・「ブルース&ソウル リズムトーク」
日本で唯一のブルース/ソウル/ゴスペルの専門誌『ブルース&ソウル・レコーズ』が送る「ブルース&ソウル リズムトーク」は、ブルースやソウルの世界を幅広い角度から紹介し、ディープな音楽空間へ誘う番組。隔週水曜日に配信、編集長の濱田廣也をMCに、毎回様々なゲストを迎え、往年の名曲解説から話題の映画、最新リリースまで、編集裏話など雑談も交えながら、ブラック・ミュージックの魅力を語ります。初回は音楽ジャーナリストの林 剛氏をゲストに招き、「ソウルの女王」として知られるアリサ・フランクリンについて、今秋日本で劇場公開される映画『リスペクト』の話題も交え、彼女の音楽、生き方を振り返ります。

クリエイターが音楽を使って楽しくトーク

・「ゆうこすととのいタイム
モテクリエイターゆうこすがサウナにハマったきっかけから、ゆうこす流サウナのたしなみ方、サウナ論など、のぼせないように音楽を挟みながら、サウナの本場フィンランドに伝わる独特の入浴法「ロウリュウ」の様な熱いトークを展開する番組。

https://open.spotify.com/show/0GQys7bO91bHFJlQFsS0AO

・「にじさんじ
VTuber / バーチャルライバーグループ「にじさんじ」の公式ポッドキャストアカウント。個性溢れるにじさんじライバーの、ここでしか聞けないSpotifyオリジナルトークをお届け。最初のエピソードはにじさんじライバーでも音楽好きで有名な緑仙。

・「お笑い芸人×音楽|お笑いラジオアプリGERA
お笑いラジオアプリGERAのパーソナリティをつとめるお笑い芸人たちがお気に入りの音楽を紹介する特別番組。普段の放送ではなかなか聴くことができない音楽にまつわるトークと各パーソナリティの新たな一面を垣間見ることができます。

【2021年10月21日(木)配信 Music + Talk配信番組ラインナップ】
・ラランド(レモンジャム)


・ザ・マミィ(プロダクション人力舎)


・ママタルト(サンミュージック プロダクション)

グローバルで第3位の大人気番組

その他、8月のローンチ時に大人気だった小泉今日子とYOUのK-POP Partyも第二弾が公開。ゲストに古家正亨さんを迎え、今回もK-POPへの愛をたっぷり語っています。

村上春樹の朗読がSpotifyで聴ける

Tokyo FMのイベント「MURAKAMI RADIO October Music Fest.」と連動し、早稲田大学 村上春樹ライブラリーで開催する朗読会『Authors Alive』の一部音源と音楽を組み合わせたコンテンツも公開しています。

まだまだたくさんの番組が公開されていますので、コンテンツが勢揃いしているMusic + Talkコーナーをチェックしてみてください。

Music + Talkの神回エピソードを集めたプレイリストも公開しています。

https://open.spotify.com/playlist/37i9dQZF1DWUILOxRyscOq?si=a575a28610fc4766&nd=1

期間中、SpotifyのTwitterInstagramで番組を紹介していきますので、ぜひフォローを。

Music + Talkは誰でも簡単にラジオのような番組が作れます。作り方のヒントを知りたい方は、こちらの記事もチェックしてみてください。

Spotifyにビデオポッドキャストが登場。お気に入りのクリエイターを聴くだけでなく観られるように

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Spotifyでお気に入りのポッドキャストを聴くときに、より深くコンテンツの世界に触れられる、アクティブなリスニング体験があればいいのに……と感じることはありませんか? これまでにもSpotifyはクリエイターとリスナーが交流できる場として、投票機能やQ&A機能を導入してきました。さらに、ユーザーがお気に入りのポッドキャストクリエイターをもっと簡単に見つけられるように、そしてポッドキャストクリエイターがファンとつながりを深められるように、音声ポッドキャストに加えてビデオポッドキャストを導入しました。

この新たなフォーマットについては、まずはSpotifyオリジナルのポッドキャスト番組でテストを行ったところ、ユーザーは、場所やシチュエーション、聴いている番組に応じて、音声と動画を簡単に切り替えられるオプションを求めていることなどもわかりました。こうした結果も反映して、本日よりポッドキャストクリエイターに対して、この新しいフォーマットの利用を促進してまいります。今後クリエイターは、Spotifyのポッドキャストの制作・配信ツールAnchorの専用ツールを利用すれば、動画コンテンツをシームレスにアップロード、配信できるようになります。

このツールは一部のトップクリエイターを皮切りに、ポッドキャストに動画コンテンツを追加したいと考えている既存のポッドキャストクリエイターや、Spotifyのリスナーに向けてコンテンツを配信したいと考えている動画クリエイターを対象に、順次提供を開始していきます。すでにPhilip DeFrancoThe GaryVee Audio ExperienceJasmine ChiswellThe WAN ShowJuicy Scoop with Heather McDonaldMark MansonTap In w/ Harry Jowseyなどがビデオポッドキャストを配信しており、今後も番組の数は増え続けていきます。これらの番組はThe Joe Rogan Experienceや、スポーツ&ポップカルチャーメディアThe RingerによるHigher Learning with Van Lathan and Rachel Lindsayをはじめとする、Spotifyオリジナルのポッドキャスト番組や独占番組と共に配信されます。今後も続々と登場するSpotifyオリジナルのビデオポッドキャストをお楽しみに。

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ビデオポッドキャストの探し方は以下のとおりです。

  1. Spotifyのモバイルアプリを開きます
  2. 気になる番組を選び、エピソードページに移動します
  3. 視聴したいエピソードの再生ボタンを押します
  4. 画面下の再生バーをタップすると、動画がフルスクリーンで表示されます
  5. 音声だけを聴きたい場合には簡単に切り替えられます

Spotifyでは今後、さらにビデオポッドキャストを拡充していく予定です。ビデオポッドキャストが気になるポッドキャストクリエイターの方は、こちらのAnchorのブログもご覧ください。

「Spotify Audience Network」が広告主とAnchorを利用するクリエイターのためにさらにパワーアップ

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今年2月に開催されたイベントStream Onにて、Spotifyは革新的な広告プラットフォーム「Spotify Audience Network」を発表しました。同プラットフォームは、音楽やポッドキャストなど幅広いオーディオコンテンツを楽しむリスナーと広告主とを結ぶ、世界初のオーディオ広告マーケットプレイスとなります。

以来、米国、英国、オーストラリア、カナダでサービスの提供を開始し、Spotifyオリジナル&独占のポッドキャストだけでなく、The Wall Street JournalやViacomCBSをはじめとする、Megaphoneで配信されているサードパーティのポッドキャストにも広告を配信できるようになりました。

サービス開始から、Spotifyネットワーク内のポッドキャスト番組の数は50%以上増加しており、その数は今後も増え続ける見込みです。

Spotify Audience Networkはまだ始まったばかりですが、このリスナー中心の新しい広告モデルがもたらすインパクトを私たち自身も感じています。

実際にこれまでの結果、同プラットフォームの誕生をきっかけに、広告主によるリスナーへのリーチと、Megaphoneで配信されているポッドキャスト番組の収益、その両方が拡大したことがわかっています。

AnchorがSpotify Audience Networkに参加

Spotify Audience Networkの現状に満足することなく、私たちはポッドキャストクリエイターの新たなマネタイズ方法を模索し続けています。これまでに、Anchorのサブスクリプション機能の開発などにも取り組んできました。

そして本日、テスト期間を経て、Spotify Audience NetworkをAnchorを利用する米国のクリエイターに正式に公開することになりました

昨今ポッドキャストに対する広告主の関心が急速に高まっていることから、今回のSpotify Audience Networkの拡大により、Anchorのトップクリエイターたちは新たなマネタイズの手段を手に入れられることになります。

そして広告主は「Alyssa Milano: Sorry Not Sorry」「How Long Gone」「Office Hours live with Tim Heidecker」などの急速に人気を増すポッドキャスト番組に広告を配信し、より多くのリスナーとつながりを持つことができるようになります。Spotify上のポッドキャストの70%がAnchorから配信されていることを踏まえると、広告主のリーチは今後より一層広がっていくでしょう。

「AnchorのクリエイターとしてSpotify Audience Networkの一員になれることをとても嬉しく思います」とrSlashのクリエイターは語っています。「Anchorというすばらしいプラットフォームのおかげで、私はここまで番組を成長させることができました。AnchorとSpotifyからこれまでに受けた恩恵を考えると、この新しいマネタイズモデルが、私のようなクリエイターのビジネスをさらに拡大するのに役立つと確信しています」。

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すべての人にポッドキャスト広告を

お知らせはこれだけではありません。

これまで大小さまざまな広告主が、我先にとポッドキャスト番組への広告出稿を試みてきましたが、その実現は一筋縄ではいきませんでした。従来、Spotifyのポッドキャスト番組に広告を出稿するには、Spotifyチームとの直接的なやり取りや多額の予算が必要だったからです。

しかし、私たちは現在、ポッドキャスト広告への参入障壁を打ち破るべく、さまざまな取り組みを進めています。近い将来、大学やインディペンデントなアーティスト、アプリ開発者など、あらゆるタイプの広告主がポッドキャスト広告の価値を実感できるようになるでしょう。

その取り組みの一環として、これから数週間のうちに、セルフサービス型のSpotify Ad Studioで、ポッドキャスト広告枠を手軽に購入できるようになります。まずは米国からのスタートとなりますが、将来的にはより多くの市場に導入していきます。

ブランドを守る環境を維持し、広告主に安心とコントロールを提供

さらに本日、SpotifyはGlobal Alliance of Responsible Media (GARM)にオーディオプラットフォームとして初めて加盟することを発表しました。GARMのメンバーとして、すでに確立されたガイドラインに準拠しながら、オーディオコンテンツにおけるブランドセーフティの基準を業界に先駆けて設定していきます。

「今年、Spotifyは消費者から最も信頼される広告プラットフォームであることがわかりました」と、グローバル広告ビジネスを統括し、バイスプレジデントを務めるリー・ブラウン(Lee Brown)は言います。

「リスナーと広告パートナーの双方からの信頼を維持することは、私たちにとって最重要事項です。すでにSpotifyは、コンテンツとブランドの安全性を確保するために、人とテクノロジーの力を組み合わせて適切なコンテンツを選定していますが、やるべきことはまだまだあります。GARMへの加盟は、業界のガイドラインを遵守することへの私たちのコミットメントの表れです」。

また、近日中にはセンシティブなトピックを除外する機能の導入も予定しています。これにより、広告主は安心して自分たちのメッセージを託すコンテンツを選べるようになるでしょう。

さらに、コンテクストターゲティングツールを強化することで、広告主はサービスや製品に関連するポッドキャストのトピックを選択できるようにもなります(例:ペット関連の番組を楽しんでいるリスナーにアニマルシェルターを提供する広告主がリーチする)。上記のサービスや広告運用に関する詳細は、Ads.Spotify.comをご覧ください。また、Spotify Audience Networkや一連のマネタイズ機能についての詳細は、Anchorのブログをご参照ください。

Anchorの「Music + Talk」機能を使った音声コンテンツ制作のヒント

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2020年10月、Spotifyは新たなオーディオ体験「Music + Talk」を一部の国と地域でリリースしました。このユニークなフォーマットでは、音楽とトークをひとつの番組として楽しむことができます。

このフォーマットは、ポッドキャストをはじめとする音声コンテンツの配信プラットフォームAnchorにて制作できるもので、このたび、日本中のクリエイターとリスナーがこの新しいフォーマットを利用できるようになりました。

そこで本記事では、Music + Talkを使って初めて音声コンテンツを作るクリエイター向けに、制作に活かせるヒントをご紹介します。

Music + Talkを聴いてみる

Music + Talkの特徴や操作性を確認するために、まずはリスナーとしてその機能を活用したコンテンツを聴いてみましょう。

SpotifyのMusic + Talkコーナーでは、小泉今日子さんとYOUさんがK-POPの魅力について語る「小泉今日子とYOUのK-POP PARTY」、kemioさんが最近気になっているアーティストやお気に入りの楽曲を紹介する「kemio’s selection!っていうか、いい曲すぎて耳たりなくね?」、そして、三原勇希さん、あっこゴリラさん、長井優希乃さんの3人が、小中高時代を振り返り、当時のヒット曲を流しながらトークする「令和GALSの平成ポップ鬼語り」など、16のコンテンツが公開されています。

人気ポッドキャスト番組「奇奇怪怪明解事典」や「Off Topic」でも、Music + Talkを使って作られたエピソードが配信されています。気になるものからチェックしてみてはいかがでしょうか。

コンテンツの構成を決める

Music + Talkを使えば、音声コンテンツの表現の幅が大きく広がります。

例えば、自分だけの音楽ラジオ番組を作りたいなら、楽曲の合間にトークを加える形式はいかがでしょう? 特定の曲やアーティスト、ジャンルなどについて深く語り尽くしたいなら、逆にトークの時間を長めに設定し、要所に音楽をはさみ込む構成でもいいかもしれません。

また、ゆったりとした曲とあなたの声を組み合わせた瞑想ガイドや、音楽をタイマーに見立てた料理番組、ランニングやワークアウトのお供にぴったり番組を作る、といった手も。

Spotifyオリジナル番組「Music + Talk: Unlocked」では、聴いた人を深い集中状態へと導き、仕事の生産性を高めるガイドや、ドライブのお供にぴったりな音楽トリビアクイズなど、クリエイティブな音声コンテンツの数々をご紹介しているので、アイデアに困ったらチェックしてみてください。

Anchorのブログでもテーマやトピックスの選び方に関する記事を公開しているので、こちらもぜひご参考に。

AnchorでMusic + Talkを使ってコンテンツを作る

自分が作りたいものが決まったら、さっそくAnchorでアイデアを実際に形にしてみましょう。必要なものは、お手持ちのスマートフォンとAnchorのアプリだけです。

1. Anchorで番組を作る

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Anchorのスマートフォンアプリ、もしくはWebアプリで音声を録音するか、ほかのデバイスやプラットフォームで録音した音声をAnchorにアップロードして、トーク部分を作成します。

Anchorを初めて使う方は、ポッドキャストの始め方を紹介したこちらの記事をご参照ください。

2. 曲を探して挿入する

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スマートフォンアプリの「Music + Talk」ページ、もしくはWebアプリの「Music」ボタンを押すと、音楽検索画面に移動します。そこで曲名やアーティスト名を入れると候補が表示され、選んだ曲が制作中のエピソードに挿入されます。

3. 全体の流れを確認して公開

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トークと音楽が正しい順序で並んでいるかを確認できたら、あとは通常のポッドキャストを制作するときと同じように、タイトルやエピソード情報を埋めるだけ。

トークの合間に挿入された曲は、Spotifyプレミアムプランのユーザーであればフル再生、無料プランのユーザーは30秒まで聴くことができます。

なお、Music + Talk対応番組はスマートフォンもしくはデスクトップアプリから再生が可能で、ブラウザでの再生はできませんのでご注意ください。

このように、Anchorを使えばだれでも簡単かつ無料で、7000万曲以上の音楽を自由に活用した音声コンテンツを作ることができます。
さあ、早速Anchorのスマートフォンアプリ(iOSAndroid)をインストールして、あなただけのオリジナルコンテンツを作ってみましょう!

SpotifyのフラッグシップK-POPプレイリスト「K-POP Daebak」の7年間を振り返る

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2014年9月12日、Spotifyは初めてK-POP専門の公式プレイリスト「K-POP Daebak」を公開しました。それ以来、同プレイリストはSpotifyにおけるK-POPのホームグラウンドとなり、全世界の音楽ファンに7万曲以上のK-POPソングを紹介し、総再生時間は53億分、再生回数は17億回に到達しました。誕生から7年が経ち、今や世界で310万人以上のフォロワーを擁するプレイリストに成長し、K-POPの最新動向をキャッチできる要チェックなハブとして、世界中のリスナーに愛されています。

K-POP Daebakの7周年を記念し、今回はこのプレイリストやリスナーに関連するデータをご紹介します。

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過去7年間で、K-POP Daebakはおよそ53億分間(約8,800万時間)再生されました。これは年数に換算すると、1万年以上に相当します。

K-Pop Daebakを最もよく聴いているのはZ世代の若者たちで、総再生時間の半分以上が18〜24歳(51%)のユーザーによるものでした。次いで25〜29歳(20%)、17歳以下(13%)が同プレイリストのメインリスナーでした。さらに国や地域別のリスナー数トップ10は、アメリカ、インドネシア、フィリピン、マレーシア、台湾、シンガポール、タイ、カナダ、ブラジル、オーストラリアの順でした。

「Spotifyは、韓国のアーティストとその作品を世界中のリスナーに紹介することで、音楽が国境を越えて楽しまれるようになることを目指しています。これまでも、そしてこれからも、韓国における私たちの使命が変わることはありません。Spotifyが、K-POPや韓国のアーティストと世界をつなぐ架け橋の役割を担っていることを光栄に思います」とアジア市場でSpotifyの音楽統括を務めるコッシー・ンー(Kossy Ng)は述べています。

今年2月に韓国でサービスを開始して以来、Spotifyは地元のレーベルやアーティストへのサポートを強化してきました。「Spotify for Artists」のマスタークラスでは、アーティストがより多くの世界のリスナーとつながれるようにSpotify上のデータの分析方法やツールの使い方などをサポートしてきました。

またSpotify上にK-POPのコーナーを設け、K-POP Daebak以外にも幅広いプレイリストや音楽、アーティストを紹介してきました。プレイリストには、新進気鋭の韓国アーティストをいち早く紹介する「RADAR Korea」や「Fresh Finds Korea」、R&Bやヒップホップに特化した「TrenChill K-R&B」や「K-Hip Hop +82」、インディーズ音楽ファン向けの「In The K-Indie」などがあります。K-POPコーナーには、さまざまなテーマや、その時の気分やシーンで選べる定期更新の公式プレイリストも多数公開されています。初めてのリスナーから熱心なファンまで、多面的で奥深いK-POPの魅力を探究いただけます。

さっそく、K-Pop Daebakを聴いてみましょう!

拡張機能であなたのプレイリストにぴったりな曲を見つけよう

プレイリスト作りに熱心なユーザーなら、何の苦労もなくできあがるプレイリストもあれば、選曲に時間がかかるものもあることはおわかりでしょう。テーマや気分に合った曲を見つけたり、刺激を与えてくれるような新たな曲やアーティストを追加したりするのは、簡単なようで難しいもの。そこで、プレイリストに曲を追加する際に何かしらの手助けがほしいと考えているユーザーのために拡張機能を新たに導入しました。

本日よりSpotifyのプレミアムユーザーは、この新機能を利用することで、パーソナライズされたおすすめ曲を簡単にプレイリストに追加できるようになります。 

あなたの好みとSpotifyのテクノロジーを融合させたこの新機能は、ユーザーごとにぴったりな曲を提案し、プレイリスト作りを簡単にしてくれるものです。ワンタップで機能をオン/オフ切り替えることができ、「拡張」ボタンをオンにすると、プレイリストにすでにある曲とマッチするであろうオススメの曲が表示されます。

どの曲を追加するかはあなた次第。使い方は以下のとおりです。

  1. 各プレイリストの上部に表示されている「拡張」ボタンをタップします
  2. すでにプレイリストに含まれている楽曲2曲ごとに、1つのオススメ曲(最大30曲)が表示されます
  3. 気に入った曲があれば、横にある「+」アイコンを押すと、プレイリストにその曲が追加されます
  4. もともとプレイリストにあった曲が置き換えられることはありません。また、「拡張」ボタンを再度タップすればこの機能を簡単にオフにも切り替えられます

来月以降、対象地域*のすべてのプレミアムユーザーが、この機能を利用できるようになります(Android、iOSの両プラットフォームに対応)。今後数カ月のうちに、さらに多くの地域に同機能が展開される予定です。

この拡張機能は、今後も進化していきますので、さらなるアップデートにご期待ください。

*対象地域は次のとおり。アンドラ、オーストラリア、オーストリア、ベルギー、ブラジル、ブルガリア、カナダ、キプロス、チェコ、デンマーク、エストニア、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシャ、ハンガリー、アイスランド、アイルランド、イスラエル、イタリア、ラトビア、リヒテンシュタイン、リトアニア、ルクセンブルグ、マルタ、メキシコ、モナコ、オランダ、ニュージーランド、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、ルーマニア、スロバキア、スペイン、スウェーデン、スイス、トルコ、英国、米国。

​​*2021年10月20日更新:拡張機能は現在日本を含む130以上の市場でご利用いただけます。

Spotifyのパーソナライズプレイリスト「Release Radar」が5周年、再生回数は160億回に到達

ReleaseRadar Header

5年前、Spotifyが「Release Radar」を公開してから、金曜日が以前よりも楽しくなったと感じる音楽ファンも多いのではないでしょうか? 

このパーソナライズプレイリストは、ユーザーが気に入ったアーティストの新曲を毎週金曜日にお届けするもので、リリースから瞬く間に人気を博しました。2016年の公開以来、世界中のSpotifyユーザーがこのプレイリストを再生した数は160億回を超えています。

さらに、Release RadarはSpotifyが世界中で公開しているパーソナライズプレイリストのトップ3に位置し、18〜29歳の若者がリスナーの50%以上を占めています。

そんなRelease Radarの5周年を記念して、以下ではリスナーの注目を集めた曲やアーティストをご紹介します。

※Release Radarには「メイド・フォー・ユー」コーナーの「あなたのNew Music」からアクセスできます。

人気曲

  • Over Now」by カルヴィン・ハリスザ・ウィークエンド
  • Your Power」by ビリー・アイリッシュ
  • Floating Through Space」by デヴィット・ゲッタシーア
  • Afterglow」by エド・シーラン
  • Spicy」 by タイ・ダラー・サインポスト・マローン

人気アーティスト

また、Release Radarは「Discover Weekly」と「On Repeat」に次いで、広告スポンサーのサポートのもとで運営されるプレイリストになりました。つまり、今後企業は、イノベーションと文化の交差点に位置するこのプレイリストをプロモーションの場として活用できるようになります。

Release Radarは直近6日間の聴取傾向をもとに毎週更新されるため、ユーザーは好みのアーティストの新曲をチェックすることができ、一方、広告主は同プレイリストを通じて自社の商品やサービス、考えを訴求することができます。

この新しい広告プラットフォームを最初に活用することになったのは、Disney+です。同社はRelease Radarを活用し、9月3日からビリー・アイリッシュのライブ映画『Happier Than Ever: A Love Letter To Los Angeles』のプロモーションを開始しました。広告掲載の詳細についてはAds.Spotify.comをご覧ください。

メイド・フォー・ユー」コーナーのRelease Radarをチェックして、あなたの好みの最新の音楽にアクセスしましょう。次の金曜日には(そして来週、再来週の金曜日にも)また新たに、厳選された新曲が追加されるので、定期的なチェックをお忘れなく。

米国のポッドキャストクリエイター向けに有料サブスクリプション機能の提供を開始

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Spotifyは設立当初から、クリエイターが作品を収益化するためには、より多くの選択肢があるべきだと考えています。Spotifyでコンテンツを配信するクリエイターが増えるにつれ、広告モデルの改善や、リスナーから直接サポートを受けられる仕組みの整備など、収益化ツールの拡充を進めてきました。

今年4月には、ポッドキャストを配信するクリエイターが、Spotifyやそのほかのプラットフォームで有料サブスクリプションリスナー限定のコンテンツを提供できるよう、ポッドキャスト制作プラットフォームAnchorを通じて「Podcast Subscriptions」の試験運用を開始しました。期間中は100以上のポッドキャスト番組に同ツールを提供し、ジャンルや形式を問わず、さまざまな番組に大きな可能性があるとわかりました。

そして試験運用を経て、本日よりPodcast Subscriptionsを米国のすべてのポッドキャストクリエイターに対して提供する運びとなりました。これによってクリエイターは、Anchor上で対象エピソードを有料購読者限定コンテンツとして設定し、Spotifyをはじめとするさまざまプラットフォームで配信できるようになりました。

今回米国で正式に導入されたPodcast Subscriptionsの特徴は次の通りです。

  • 選択できる価格設定を20種類に拡大し、柔軟性を高めました。
  • 購読者の連絡先リストをダウンロードできるようになりました。これによりクリエイターはファンとより深く交流できるうえ、さらなる価値を提供できるようになります。

またクリエイターの収益を最大化し、購読者限定コンテンツの普及を促進するために、Spotifyは以下のような具体的な施策を実施しています。

まず、Sporifyではポッドキャスターが購読料から受け取る収入の割合を、業界最高水準に設定しています。クリエイターは2023年までは購読料を100%(決済手数料を除く)得ることができます。2023年以降は、購読料の5%をSpotifyの手数料として徴収する予定です。

さらに、先述した私たちの考えを収益化ツール自体にも反映させ、購読者限定コンテンツをSpotify以外のプラットフォームでも配信できるようにしました。Anchorで購読者限定コンテンツを配信すると、Spotifyに公開されるだけでなく、プライベートなRSSフィードが生成されるので、他のプラットフォームを利用しているリスナーにも限定コンテンツを届けることができます。また、SpotifyはiOSやAndroidだけでなく、さまざまなデバイス(スマートスピーカー、ゲーム機、自動車など)でも利用できるため、Podcast Subscriptionsを利用するクリエイターは、どのような聴き方をするリスナーにもリーチすることができます。

Podcast Subscriptionsは今後も日々進化していきます。米国外のリスナーも9月15日から購読者限定コンテンツにアクセスできるようになり、また世界のクリエイターがこのツールを利用できるようになる予定です。(日本での導入は未定です)

詳しくはこちらのAnchorのブログ(英語)をご覧ください。

Spotifyが2021年夏を彩ったトップソング&ポッドキャストを発表

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今年もあっという間に夏が過ぎ去ろうとしています。この夏もビーチや公園、プール、ロードトリップでのひとときを彩る名曲や人気番組が数多く生まれました。今回は、この夏世界のリスナーに最も聴かれたサマーアンセムとポッドキャストのランキングをご紹介します。

この夏のヒット曲

5月29日から8月22日の間にSpotifyで6億回以上再生された、今年のサマーアンセム第1位は、「drivers license」でブレイクしたOlivia Rodrigoの「good 4 u」でした。

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「good 4 u」は、米国、オーストラリア、カナダ、アイルランド、シンガポール、英国、南アフリカ、アラブ首長国連邦などの国と地域で再生回数ナンバーワンに輝きました。5月14日のリリース以来、「good 4 u」は1800万以上のプレイリストにピックアップされ、「Like a damn sociopath」(同名のプレイリストは1500以上)や「Happy and Healthy」(同700以上)など、その歌詞の一節をタイトルに冠したユーザープレイリストも32万5000以上生まれました。

トップ5のうち、残りの4曲は米国以外のアーティストの作品です。第2位は、今年のユーロビジョンで優勝したMåneskinの「Beggin’」でした。また第3位はRauw Alejandroの「Todo De Ti(あなたのすべて)」でした。

第4位の「MONTERO (Call Me By Your Name)」を手がけたリル・ナズ・Xもこの夏の主役と呼ぶにふさわしい存在。そして第5位にランクインしたのは、ドージャ・キャットとSZAのコラボ作「Kiss Me More」でした。

人気ポッドキャスト

The Joe Rogan Experience」は、Spotifyでの独占配信が始まってから1年足らずで、この夏の再生数トップに輝きました。世界のリスナーに愛されたその他の人気ポッドキャストは以下のとおりです。

  • 犯罪ドキュメンタリーならこれ:ミステリー好きにはたまらない「Crime Junkie」は、この夏のポッドキャストランキング第2位でした。
  • 今日からあなたも”ダディーギャング”:Spotify限定で配信されているAlex Cooperの「Call Her Daddy」は、第3位にランクインしました。
  • 今おさえるべきニュースのヘッドラインを網羅:この夏のポッドキャストランキング第4位は、最新ニュースや時事問題をハイライトする「The Daily」。
  • 他人の失敗から学ぼう:第5位にランクインした「Armchair Expert with Dax Shepard」は、私たちがみな人間であることを再認識させてくれます。

ランキングの詳細は以下のとおりです。本ランキングに基づき作成されたプレイリスト「Songs of Summer」で去りゆく2021年の夏に思いを馳せてみましょう。

*注:すべてのデータは2021年5月29日から8月22日に集計されたものです。

この夏のトップ20:音楽編(2021年5月29日から8月22日までのデータを基に集計)

  1. good 4 u」 by Olivia Rodrigo
  2. Beggin’」 by Måneskin
  3. Todo De Ti」 by Rauw Alejandro
  4. MONTERO (Call Me By Your Name)」 by リル・ナズ・X
  5. Kiss Me More (feat. SZA)」 by ドージャ・キャット
  6. STAY (with Justin Bieber)」 by The Kid LAROI
  7. Yonaguni」 by バッド・バニー
  8. Bad Habits」 by エド・シーラン
  9. Butter」 by BTS
  10. Levitating (feat. DaBaby)」 by デュア・リパ
  11. deja vu」 by Olivia Rodrigo
  12. I WANNA BE YOUR SLAVE」 by Måneskin
  13. Peaches (feat. Daniel Caesar & Giveon)」 by ジャスティン・ビーバー
  14. traitor」 by Olivia Rodrigo
  15. Qué Más Pues?」 by J.バルヴィン、Maria Becerra
  16. Save Your Tears (with Ariana Grande) (Remix)」 by ザ・ウィークエンド
  17. drivers licence」 by Olivia Rodrigo
  18. happier」 by Olivia Rodrigo
  19. Leave The Door Open」 by ブルーノ・マーズ、アンダーソン・パーク、Silk Sonic
  20. Astronaut In The Ocean」 by Masked Wolf


この夏のトップ10:ポッドキャスト編((2021年5月29日から8月22日までのデータを基に集計)

  1. The Joe Rogan Experience
  2. Crime Junkie
  3. Call Her Daddy
  4. The Daily
  5. Armchair Expert with Dax Shepard
  6. Gemischtes Hack
  7. TED Talks Daily
  8. Anything Goes with Emma Chamberlain
  9. Audience Wellness Services
  10. NPR News Now

音楽とトークで新たなリスニング体験をお届けする「Music + Talk」を日本を含む15の国と地域でスタート

Music+Talk

昨年10月、Spotifyは音楽と音声(トーク)を組み合わせた一つの番組を楽しめる新たなオーディオコンテンツ「Music + Talk」を米国やカナダなどで提供開始いたしました。また対象国のクリエイターは、Anchorを利用すれば誰でも簡単にこの新しい音声フォーマットの番組を作成できるようになりました。

そして本日より、より多くのクリエイターやリスナーにこの新たな体験をお届けすべく、ヨーロッパ、ラテンアメリカ、アジアの15の国と地域でMusic + Talkを導入しました。

Music + Talkを利用できる国と地域

本日より新たに、日本、インド、フィリピン、インドネシア、フランス、ドイツ、スペイン、イタリア、オランダ、スウェーデン、メキシコ、ブラジル、チリ、アルゼンチン、コロンビアで、この新しいオーディオ体験にアクセスできるようになりました。

これらの対象地域のクリエイターは、Anchorを使えばSpotify上で配信されている7,000万以上の楽曲をどれでも自分の音声番組に利用できるようになります。一方、リスナーはプレイリストを再生したときと同じように、Music + Talkの番組に含まれる曲に「いいね!」をしたり、保存や共有をすることができます。

配信されたMusic + Talkの番組は、無料プランかプレミアムプランにかかわらず、すべてのユーザーが楽しむことができます。プレミアムプランのユーザーは、すべての曲を始めから終わりまで聴くことができ、無料プランのユーザーは各曲を30秒まで聴くことができます。Music + Talkを活用した番組は、Spotifyが利用可能な国や地域であれば、世界中どこでも聴取できます。

クリエイターにインスピレーションを

今回の対象市場の拡大に伴い、Music + Talkに興味があるクリエイターが必要な情報や企画のヒントを得られるよう、Spotifyは今後さまざまなリソースを提供していきます。

Spotify上のMusic + Talkコーナーでは、この機能を活用した多様な番組を見つけることができます。日本では、小泉今日子とYOUが、K-POPの魅力について語る「小泉今日子とYOUのK-POP PARTY」や、kemioが最近気になっているアーティストやお気に入りの楽曲を紹介する「kemio’s selection!っていうか、いい曲すぎて耳たりなくね?」、三原勇希、あっこゴリラ、長井優希乃の3人が、小中高時代を振り返り、当時のヒット曲とともにトークする「令和GALSの平成ポップ鬼語り」など、16のコンテンツが公開されています。

多くのクリエイターがこの機能を活用することで、より革新的でクリエイティブなストーリーテリングが世界中で生まれることを楽しみにしています。Anchorのブログ記事クリエイター向けページでもMusic + Talkの使い方をご紹介していますので、ぜひご覧ください。