Spotifyの使い方

Anchorの「Music + Talk」機能を使った音声コンテンツ制作のヒント

2020年10月、Spotifyは新たなオーディオ体験「Music + Talk」を一部の国と地域でリリースしました。このユニークなフォーマットでは、音楽とトークをひとつの番組として楽しむことができます。

このフォーマットは、ポッドキャストをはじめとする音声コンテンツの配信プラットフォームAnchorにて制作できるもので、このたび、日本中のクリエイターとリスナーがこの新しいフォーマットを利用できるようになりました。

そこで本記事では、Music + Talkを使って初めて音声コンテンツを作るクリエイター向けに、制作に活かせるヒントをご紹介します。

Music + Talkを聴いてみる

Music + Talkの特徴や操作性を確認するために、まずはリスナーとしてその機能を活用したコンテンツを聴いてみましょう。

SpotifyのMusic + Talkコーナーでは、小泉今日子さんとYOUさんがK-POPの魅力について語る「小泉今日子とYOUのK-POP PARTY」、kemioさんが最近気になっているアーティストやお気に入りの楽曲を紹介する「kemio’s selection!っていうか、いい曲すぎて耳たりなくね?」、そして、三原勇希さん、あっこゴリラさん、長井優希乃さんの3人が、小中高時代を振り返り、当時のヒット曲を流しながらトークする「令和GALSの平成ポップ鬼語り」など、16のコンテンツが公開されています。

人気ポッドキャスト番組「奇奇怪怪明解事典」や「Off Topic」でも、Music + Talkを使って作られたエピソードが配信されています。気になるものからチェックしてみてはいかがでしょうか。

コンテンツの構成を決める

Music + Talkを使えば、音声コンテンツの表現の幅が大きく広がります。

例えば、自分だけの音楽ラジオ番組を作りたいなら、楽曲の合間にトークを加える形式はいかがでしょう? 特定の曲やアーティスト、ジャンルなどについて深く語り尽くしたいなら、逆にトークの時間を長めに設定し、要所に音楽をはさみ込む構成でもいいかもしれません。

また、ゆったりとした曲とあなたの声を組み合わせた瞑想ガイドや、音楽をタイマーに見立てた料理番組、ランニングやワークアウトのお供にぴったり番組を作る、といった手も。

Spotifyオリジナル番組「Music + Talk: Unlocked」では、聴いた人を深い集中状態へと導き、仕事の生産性を高めるガイドや、ドライブのお供にぴったりな音楽トリビアクイズなど、クリエイティブな音声コンテンツの数々をご紹介しているので、アイデアに困ったらチェックしてみてください。

Anchorのブログでもテーマやトピックスの選び方に関する記事を公開しているので、こちらもぜひご参考に。

AnchorでMusic + Talkを使ってコンテンツを作る

自分が作りたいものが決まったら、さっそくAnchorでアイデアを実際に形にしてみましょう。必要なものは、お手持ちのスマートフォンとAnchorのアプリだけです。

1. Anchorで番組を作る

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Anchorのスマートフォンアプリ、もしくはWebアプリで音声を録音するか、ほかのデバイスやプラットフォームで録音した音声をAnchorにアップロードして、トーク部分を作成します。

Anchorを初めて使う方は、ポッドキャストの始め方を紹介したこちらの記事をご参照ください。

2. 曲を探して挿入する

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スマートフォンアプリの「Music + Talk」ページ、もしくはWebアプリの「Music」ボタンを押すと、音楽検索画面に移動します。そこで曲名やアーティスト名を入れると候補が表示され、選んだ曲が制作中のエピソードに挿入されます。

3. 全体の流れを確認して公開

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トークと音楽が正しい順序で並んでいるかを確認できたら、あとは通常のポッドキャストを制作するときと同じように、タイトルやエピソード情報を埋めるだけ。

トークの合間に挿入された曲は、Spotifyプレミアムプランのユーザーであればフル再生、無料プランのユーザーは30秒まで聴くことができます。

なお、Music + Talk対応番組はスマートフォンもしくはデスクトップアプリから再生が可能で、ブラウザでの再生はできませんのでご注意ください。

このように、Anchorを使えばだれでも簡単かつ無料で、7000万曲以上の音楽を自由に活用した音声コンテンツを作ることができます。
さあ、早速Anchorのスマートフォンアプリ(iOSAndroid)をインストールして、あなただけのオリジナルコンテンツを作ってみましょう!