Spotify Japanは、9月27日(土)、福岡にて「Spotify TALK LAB in Fukuoka」を開催しました。本イベントのハイライトとして、日本で初めて「Creator Milestone Awards 授賞式」を実施。Spotify上で累計ストリーミング数5,000万回を突破したポッドキャスト番組「歴史を面白く学ぶコテンラジオ(COTEN RADIO)」がブロンズ賞を受賞しました。
福岡ミュージックマンスとともに
毎年9月、福岡の街は「福岡ミュージックマンス」によって音楽一色に染まります。Spotifyもこの街をあげた音楽の祭典と連動し、プレイリストやポッドキャストの発信、屋外広告の展開を通じて盛り上げに参加しました。そうした活気にあふれるなか、多くのアーティストやクリエイター、業界関係者とともに、今回、ポッドキャストに特化したセミナー型イベント「Spotify TALK LAB in Fukuoka」を開催しました。
明石: 昨年の番組になるのですが、FUJI ROCK FESTIVALのポッドキャスト『READY FOR FUJI ROCK FESTIVAL’24 supported by iichiko』ですね。麦焼酎の「いいちこ」がスポンサードしている事例で、毎回出演アーティストをゲストに迎えてトークする番組なのですが、面白いのは冒頭に「いいちこ」で乾杯してから話を始めるものの、そこから「いいちこ」は全然出てこなくて。ただ、リスナーには好きなアーティストが「いいちこ」で乾杯し、楽しそうに話しているのがわかるので、ブランドネームのプレイスメントは冒頭の一瞬だけでも、その後の30分間はリスナーの頭の中に「いいちこ」が存在し続けるんです。見えないからこそ、シチュエーション自体にうまくブランドがプレイスメントされ、想像力を掻き立てるという構造が非常に優れていると感じました。
最初のセッション「The Next Era of Spotify Advertising: Spotifyが実現するユーザーとの深いエンゲージメント」では、Spotify プロダクトマーケティングアジア太平洋地域統括・岡本純一が登壇。岡本はSpotifyの特性について「人々の生活のあらゆるモーメントで利用される数少ないプラットフォーム」と語り、日常に寄り添う特性こそが、Spotifyの広告価値の源泉であることを示しました。また今年5月にリリースされたSpotify広告マネージャーは、「キャンペーン目的別の最適化」「独自のユーザーデータを基にしたターゲティング」「音声・動画・ディスプレイのマルチフォーマット対応」、「ファーストパーティとサードパーティの計測ソリューション」という4つの大きな特徴を持つと説明。実際の企業の活用事例も紹介し、従来手法を大幅に上回る成果を実現したほか、ポッドキャスト再生数獲得目的で実施されたキャンペーンでは効率的な獲得単価を達成したことが報告されました。また、Spotify広告マネージャー内の無料音声クリエイティブ制作ツールで制作された実際の広告音声も紹介されました。
「Add More to Your Mix: KDDIのクロスメディア活用」では、KDDIコミュニケーションデザイン部メディア企画グループグループリーダー・後舎満氏とスポティファイジャパン クライアントパートナー・澤田彬が登壇し、Spotify広告の実践的な活用戦略を共有しました。後舎氏は、KDDIがSpotifyを積極的に活用している背景として、若年層への強み、通勤中や作業中といった「ながら聴き」のモーメントでもオーディエンスと接点を持てること、過去に実施した調査から単体でのブランドリフト効果とクロスメディアでの相乗効果も確認できていることなどがあると説明。音声広告ならではの効果検証やクリエイティブのABテストなど、毎回テーマを持ってキャンペーンに取り組んでいると述べ、実際のキャンペーン事例とともに「キャンペーン実施2週間後のブランド認知リフト値の残存率がSpotifyの音声広告は動画広告の1.6倍高い」「動画プラットフォームの広告のみに接触した場合よりも、Spotifyと動画プラットフォームに重複接触した場合の方がブランドリフトスコアが最大1.4倍高い」といった調査結果を発表しました。また、今後チャレンジしてみたい領域として、リテールメディアやOOHとの連動を挙げ、音声メディアとショップやコンビニといったリアルな接点を組み合わせた“立体的なプランニング”にもチャレンジしていけたらと語りました。
「How to Make a HIT: Spotifyでヒットを生み出すための最新クリエイティブ戦略」では、スポティファイジャパン クリエイティブ戦略統括・橋本昇平がSpotifyを効果的に活用し、Spotifyユーザーの心をより効果的に動かすためのクリエイティブ戦略の3つのポイント、1) ファン目線で考える、2) クリエイターのように行動する、3) カルチャーとつながる を紹介。Spotify上で人気の新進気鋭アーティストが登場し、「移動」が夢を叶えるための可能性である事を自身のエピソードやおすすめ楽曲を通して伝えるトヨタ自動車のポッドキャスト番組『TOYOTA SOUND TRACK』など、さまざまな企業の実例を交えて、Spotifyだからこそ実現可能かつ効果的なクリエイティブを解説しました。
最後の「Connecting with Gen Z through Culture: 日本コカ•コーラが考えるカルチャー起点の若年層コミュニケーション戦略」では、日本コカ・コーラ メディアストラテジー統括・池田哲也氏とスポティファイジャパン 営業本部長・田村千秋が登壇。池田氏は、Z世代に向けた広告施策として行った過去のキャンペーンでは「押し付けすぎない適度な距離感を保ったコミュニケーション」を重視したと説明。Spotifyの「This is 」プレイリストの再生中にCMを流すという特定のアーティストのファンダム向けの施策や、J-POPやアニソンファンを対象に、楽曲視聴後に親和性の高い人気アーティストのボイスメッセージ広告を配信した施策を紹介しました。これによりターゲット層との強い繋がりが生まれ、ファンがSNSで自発的に投稿するなど大きな反響があったと言います。また、Spotifyでは音声、動画、プレイリストのタイアップやインタラクティブな体験を提供できるので、さまざまなメニューをうまく使いこなす事でより効果的な場になると述べ、他のメディアとの組み合わせも重要で、広告体験をマーケティング目的に合わせて設計することがキーであると語りました。その上でターゲット層のパッションポイントを重視することの大切さにも言及。「若い世代は広告然としたものを好まない傾向にあるので、自然と彼らの生活に溶け込むことが重要になる」と強調しました。
Spotifyでは、3月8日の国際女性デーを記念して、「Tokyo Super Hits」や「Hot Hits Japan」をはじめとするSpotifyの国内主要公式プレイリストのカバーを、あいみょんやAwichなど総勢27組の女性アーティスト/クリエイターたちが飾りました。また、女性アーティスト/クリエイターの活躍を讃えるランキングもあわせて発表しました。
Spotifyは、今年飛躍が期待される注目の新進国内アーティスト10組を「RADAR: Early Noise 2025」として選出しました。今回選出した10組をプレイリストやライブイベント、さらにはアーティストの魅力を紹介する様々なコンテンツやコラボレーション企画などを通じて、国内外の音楽ファンに積極的に紹介してまいります。
今年で9年目となる「Early Noise」は、プレイリストや様々な機能を通じて次の時代を担う新進アーティストの音楽と魅力を音楽ファンにいち早く紹介し、彼らがリスナー基盤を広げるサポートを行う目的で、2017年に日本でスタートしました。2020年春には、各国の注目アーティストを世界の音楽ファンに紹介するグローバルプログラム「RADAR」と連携し、「RADAR: Early Noise」へと進化。本プログラムを通じて、あいみょん、King Gnu、ずっと真夜中でいいのに。、Vaundy、藤井 風など様々なアーティストが多くの新たなリスナーを獲得し、国民的なアーティストへとステップアップしてきました。
2024年に選出されたtuki.は、1億再生を突破した「晩餐歌」が2024年国内で最も再生された楽曲5位にランクインしたほか、2024年世界で最も発見された国内アーティスト1位にも輝き、年間を通して国内外で大きな活躍を見せました。また、昨年8月に開催された『SUMMER SONIC 2024』では、Spotifyとサマソニのコラボレーションによる「RADAR: Early Noiseステージ」が2年連続で実現し、TOMOO、なとり、Yo-Seaなど過去選出アーティストに加え、サバシスター、JUMADIBA、離婚伝説など2024年の選出アーティストも多数出演して話題となりました。
この度発表された「RADAR: Early Noise 2025」には、ストリーミングやSNSの普及に伴う音楽トレンドも反映し、バンド、シンガーソングライター、ヒップホップなど多様な分野から、従来の枠組みを超えて活動し、個性的な作品を発信している10組を選出しています。
Spotifyでは、公式プレイリスト「RADAR: Early Noise 2025」と共に、選出アーティストやその音楽の魅力について音楽コンシェルジュ・ふくりゅうとSpotifyの音楽事業部門担当者が語るポッドキャストコンテンツを「New Music Wednesday [Podcast Edition]」最新エピソードとして公開中。
また2月14日(金)〜16日(日)には、OPENBASE SHIBUYA(東京・渋谷区)にて、選出アーティストの世界観を体感いただける「RADAR: Early Noise」ポップアップイベントを開催予定です。Spotify Tap™ に対応したソニーのLinkBudsシリーズでの楽曲試聴やアーティスト紹介パネルなどをお楽しみいただけます。今回のために用意したSpotifyコラボアクセサリーもご覧いただけます。
さらに3月19日(水)には、今年初となる「Spotify Early Noise Night #17」をSpotify O-EAST(東京・渋谷区)で開催します。AKASAKI、Billyrrom、ブランデー戦記、レトロリロンの4組の他、出演アーティストは今後も追加されていく予定です。ライブの前売り券はイープラスで販売中。イベントに連動するプレイリスト「Early Noise Night #17」では、出演アーティストの楽曲をライブに先駆けてお楽しみいただけます。
<イベント情報>
『Spotify Early Noise Night #17』
日時:2025年 3月 19日(水)開場17:30/開演 18:30
会場:Spotify O-EAST(東京都渋谷区道玄坂2丁目14-8)
出演:(50音順)AKASAKI / Billyrrom / ブランデー戦記 / レトロリロン / and more!
Aisho:いろいろ聴いていますけど、「いいな」と思ったら、その曲ばかり聴いてしまうんですよ。以前からSpotifyを使っていて、いろいろなプレイリストをチェックして好きな曲を見つけると一生聴いちゃう(笑)。チャーリー・XCXも好きだし、トロイ・シヴァンの新作(『Something To Give Each Other』)、ビヨンセの新しいアルバム(『COWBOY CARTER』)もすごくよかった。ここ1〜2年はK-POPもよく聴いています。もともと少女時代やKARAが大好きだったんですけど、その後、離れていた時期があって。BLACKPINKやTWICEをきっかけに、いろんなグループの曲を聴くようになりました。K-POPに限らず、ガールズグループが大好きなんですよ。Fifth HarmonyとかLittle Mixとか。最近だとXGにもハマっています。デビューまでの様子を収めたドキュメンタリーも見たのですが、みんな本当に頑張ってきたんだなと思って、さらに応援したくなって。もちろん音楽もダンスもビジュアルも大好きです。
「食べることは生きること」をコンセプトに、食事を通して人々の生き方や人生観を知る地上波の人気ドキュメンタリー番組「ハイパーハードボイルドグルメリポート」の音声版として、上出遼平プロデューサーとともに新たに立ち上げた『ハイパーハードボイルドグルメリポート no vision』は、カメラを持っては入れない世界にマイクのみで潜入し、顔を出さない音声だからこそ可能な密着取材によって、そこで生きる人の日常や本音に臨場感を持って迫るヒューマンドキュメンタリーです。
11月14日、Spotifyは世界各地で大きなムーブメントを起こしているポッドキャストの魅力や、番組制作に関するノウハウなどを紹介するイベント「Spotify Creator Day Tokyo 2022(以下、Creator Day)」を国内で初めて開催し、会場となったWITH HARAJUKU HALL(東京・渋谷区)には、SNSや動画共有サービスを中心に活動するクリエイター約150名が集いました。
音楽や音声・映像などを組み合わせたマルチコンテンツプレイリスト『ONE PIECE FILM RED』
『ONE PIECE FILM RED』は、シリーズ初登場となるキャラクター・歌姫ウタのコンサートをきっかけに、海賊や海軍などさまざまな勢力が入り乱れての戦いが勃発。赤髪のシャンクスの登場や、ウタに隠された悲しい過去にも注目が集まっています。同作ではウタの“歌”が重要な鍵となっており、中田ヤスタカ、Mrs. GREEN APPLE、Vaundy、秦 基博など多彩なアーティストが提供した楽曲が物語を彩っています。Spotifyでは映画『ONE PIECE FILM RED』の公開を記念して、『ONE PIECE』シリーズの歴代関連楽曲を集めたプレイリストをバージョンアップ。多様なエンターテインメントによって楽曲と共に『ONE PIECE FILM RED』の世界を楽しむことができる、マルチコンテンツプラットフォームへと進化しました。
人気アーティスト・Adoが主題歌を務めたほか、新キャラクター・ウタの歌唱を担当していることでも話題を集めている人気アニメ『ONE PIECE』シリーズの映画最新作『ONE PIECE FILM RED』。音声・映像を用いたマルチコンテンツプレイリストでその作品世界を楽しむことができるのは、Spotify独自の取り組みです。
プレイリストには、きただにひろし「ウィーアー! for the new world」、DREAMS COME TRUE「またね」などシリーズの歴代劇場版主題歌に、『ONE PIECE FILM RED』の主題歌「新時代」や「私は最強」、「逆光」など、ウタが劇中で歌う7曲などが追加されました。これら7曲は、再生中のスマートフォン画面に8秒間のループ動画が表示される「キャンバス」が実装され、ウタのMVの名シーンと共に楽曲を楽しむことができます。また、「ルフィからのスペシャルメッセージ」や、Spotifyオリジナルポッドキャスト「Spotify ANIZONE アニゾーン【ONE PIECE FILM RED】名塚佳織×田中真弓」#1と#2も収録。ウタ役の名塚佳織、ルフィ役の田中真弓による作品の裏話がたっぷり30分収録され、『ONE PIECE』ファンなら必聴の内容です。一部楽曲では映画に関するメッセージをビジュアル映像とテキストで表現した「ストーリーライン」が表示されます。さらに進化したマルチコンテンツプレイリストで、『ONE PIECE FILM RED』の世界をぜひお楽しみください。
7月には現在第2期放送中の『彼女、お借りします』を特集し、メインヒロイン・水原千鶴役の雨宮天がパーソナリティを務め、8月は公開中の映画『ONE PIECE FILM RED』を特集。ウタ役の名塚佳織がパーソナリティとなり、ルフィ役の田中真弓がウタの歌唱を担当したAdoが歌う楽曲の魅力や、名塚の演技について掘り下げています。今後もどんな作品が取り上げられるのか、聴き逃せません。