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世界的クリエイティブ・ディレクターのレイ・イナモト氏が考える“音声コンテンツ”の魅力とは?

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 グローバル・イノベーション・ファームI&COの創業パートナーであり、世界を股にかけて活躍するクリエイティブ・ディレクターのレイ・イナモト氏。彼は『レイイナモトのライフアカデミー』『レイ・イナモト「世界のクリエイティブ思考」』でパーソナリティを務めるポッドキャスターとしての一面も持ち合わせています。

 今回はそんなイナモト氏に、音声コンテンツ・音声広告の魅力について伺うインタビューを実施。Spotifyが独自に調査した音声広告に関する調査結果なども交えながら、クリエイティブ〜マーケティングに必要なことについて、たっぷりと語っていただきました。

Spotifyの魅力は、「発見」できるところ

——まずは読者に向けて、ご自身のこれまでの経歴やポッドキャストを含む直近でのお仕事などについて教えていただけますか。

イナモト氏:空港で入国審査の際には「デザイナー」と書くんですが、実際には色んなことをやっている人間ですね。「企業の変革パートナー」という立ち位置で、経営者や経営層の方々と、企業の「次の仕組み」をつくる仕事をしています。日本の企業だと、それに加え、ブランドをどうやって世界に打ち出していくかや、世界でのブランド力を上げるためのお手伝いもしています。

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——そんなイナモトさんは、どういったバックグラウンドをお持ちなのでしょう?

イナモト氏:元々はデザイナー畑の出身で、自分でゴリゴリといろんなものを作ることが好きでクリエイティブ業界に入りました。僕がちょうど大学生の時にインターネットが盛り上がり始めて。当時はPhotoshopもFigmaもなんならFacebookもInstagramもありませんでしたし、コンピューター自体の性能もすごく原始的だったので、限界がすぐに見えてしまって。自分の表現の幅をもっと広く深くするためにコンピューターサイエンスを勉強しはじめて、現在はテクノロジーとクリエイティビティの可能性を合わせた新たな発見を日々追い求めています。

——イナモトさんが考えるSpotifyの魅力とは?

イナモト氏:自分の知らない世界を発見できる、というのが一番の魅力だと感じています。興味のある領域——自分の好きな音楽やポッドキャストなどが深掘りできて、さらに、自分の好みに合った他のコンテンツも見つけることができる、新しい発見と驚きに出会えるツールですね。

——そのなかでもお気に入りの機能などはありますか?

イナモト氏:毎年チェックするのは「Wrapped (日本での名称は “Spotifyまとめ”)*」。あまり気にしていなかったけど実は聞いていた、という曲が発見できるのですごく面白いんです。2024年はそこまで聴いていた意識のなかったジャズの曲が1位になっていて驚きました。聴き返して見ると仕事中に聴いていたような気がしたので、よくこの曲を聴いて集中していたんでしょうね。先日リリースされた新機能「daylist」も使ってみましたが、プレイリストのタイトルは「Jazz coffee Thursday morning」でした。僕自身を端的に表してくれているようで面白いですね。

 あとはリスナーとしてではなくポッドキャスターとしての立場になってしまいますが「Spotify for Podcasters」もよく使っています。リスナーとしてもポッドキャスターとしても使っているという意味では、自分にとってすごく特殊なプラットフォームかもしれません。

*Spotifyまとめとは、世界中のユーザーがSpotify上での聴取履歴から自身のこの一年を振り返ることができる企画です。その年に最も聴いたアーティストや楽曲、音楽ジャンルのほか、音楽再生時間、最も聴いたポッドキャスト番組などのデータを、Spotifyアプリ上でお楽しみいただけます。

音声は「親近感と信頼」が生まれやすいフォーマット

——ポッドキャストの話が出たので、そちらについても伺わせてください。現在は『レイイナモトのライフアカデミー』『レイ・イナモト「世界のクリエイティブ思考」』の2番組でパーソナリティを務められていますが、それぞれの番組を始めたきっかけは?

イナモト氏:ライフキャリアコーチをしている妻が活動の一環としてポッドキャストを配信していて。彼女から「簡単だからやってみたら」と勧められて始めることにしたんです。それが『レイイナモトのライフアカデミー』という一人で話している番組で、そこから派生する形でチームとして作っている番組が『レイ・イナモト「世界のクリエイティブ思考」』です。

 目的はそれぞれの番組で明確に違います。『レイイナモトのライフアカデミー』は、自分で何かを考えて伝えていくことをとにかく重要視しています。逆に『レイ・イナモト「世界のクリエイティブ思考」』では様々な方とお話しして新たな視点や考えを吸収していくことを大事にしていて。それぞれで話したこと、考えたこと、感じたことが自分にとって、新たな学びや発見になっているんです。

——そのようにして複数の番組で目的を分けられているのですね、とても面白いです。逆に共通しているものはあるのでしょうか。

イナモト氏:これはポッドキャストに限らずですが、ここ5年くらいの間、自分の個人的なミッションとして掲げているのは「Make Japan Matter」という言葉で、日本語で言えば「日本を世界で必要不可欠な存在にする」という意味があります。僕は海外に出てもうすぐ25年ですが、2000年前後くらいは「日本って物価が高いよね」なんてアメリカやヨーロッパに住んでいる友人たちに言われたものです。ただ、2010年くらいから僕の周辺の人がある種の危機感があると教えてくれていて。当時は「本当にそうかな?」と反感を持っていたのですが、一歩下がって冷静に見てみると、たしかに日本の存在感は年々薄れていっているように感じましたし、2025年の現在はその危機感が現実のものとなっています。僕は生まれてから最初の15年を日本で過ごしてきたので、それがすごく残念に思えてきて。いち個人として大きな貢献ができるわけではありませんが、自分の経験や視点を発信することで、これからの日本を支える誰かにインスピレーションを与えられればいいなと思い、細々と配信をしているんです。

——ビジネスシーンなどでもリスナーが多い番組だという印象があるのですが、番組を聴かれていると実感した出来事はありますか?

イナモト氏:日本に帰国すると、全然知らない方にまで「ポッドキャスト聴いてます!」と話しかけていただくことが結構あるんです。嬉しいと同時に、日本でもポッドキャストの普及が進んでいるのを感じます。

——イナモトさんが考える「広告と音」の結びつき、そして「広告における音の重要性」とは?

イナモト氏:「音声メディア」というものは別に新しいものでもなく、1900年にラジオが発明されたころから存在しますし、音声広告もその数十年後に生まれてきたので特に新しいものではありません。ただ、Spotifyのようにそれを発信するプラットフォームが新しくなっていることや、TikTokなどが大きな影響を与えるのではと言われていたアメリカ大統領選でポッドキャストが対局を左右したことが象徴するように、存在感が増していることは間違いありません。

 なぜ音声コンテンツに人が集まり始めているのか。僕なりの結論としては「人と人が繋がるうえで、言葉や音の信頼度が高いから」だと思います。動画が悪いとは思っていませんが、音声は視覚的なノイズを取り払うことで直接的に情報が頭に入ってくるものであり、目で見るものとは全く効果が異なる——「画面の向こうの人」よりも近しく感じることで、親近感が生まれやすく信頼もされやすいと考えています。それを広告に置き換えると、服などのビジュアルを大切にしているものは音声メディアでその魅力を伝えきれないと思いますが、人との関係を作ったり、サービスを提供したり、ブランド作りをするために言葉や音の力を使うのはすごく効果的でしょうね。

——広告を普段見たり聴いたりされるなかで、日本と海外で“音”の違いなどを感じることはありますか?

イナモト氏:海外ですと、ポッドキャストで流れてくる音声広告は番組のパーソナリティの方が読み上げるものが多いんです。先ほどお話しした「声の信頼度の高さ」をうまく使った例で、いつも聴いている番組のパーソナリティが読み上げるからこそ説得力があるのだと感じます。

意識的と無意識的な聴取の相乗効果で「潜在的に記憶に残る」

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——視覚情報過多の現代において、マーケティングにおけるサウンドロゴや音声広告をはじめとした音の資産の活用の重要性は一層高まっています。Spotifyグローバルの調査では、ブランディングツールの中でもサウンドが最もアテンション獲得効果が高いという結果も出ていますが、音の資産を残し活用することの重要性について、イナモトさんのご意見やお考えをお聞かせください。

イナモト氏:少し話がズレるかもしれませんが、日本の新幹線で英語のアナウンスを担当している方が動画をアップしていて。何かのタイミングで偶然その動画が流れてきて”知ってる声の人だ!”と驚いたことがあるんです。これはあくまで一例ですが、音声はそのように”潜在的に記憶に残る”ことが多いのかもしれません。だからこそ、印象的な音の広告を作ることができれば、色んな人の耳や頭のなかに残っていくでしょうし、それが何かを意思決定するときや企業の名前を聴いた時などに効果的に働くこともあるかもしれません。それが“音の資産”の重要性につながるのではないでしょうか。

——Kantar社の調査で「Spotifyを利用した後と、ソーシャルメディアを利用した後とでは、Spotify利用後の方がよりハッピーでリラックスした気持ちになれると回答した人の割合が15%も多い」という興味深い調査結果もでています。このようなポジティブな聴取態度が影響してか、Spotifyユーザーのオーディオに対するエンゲージメントは、それらが広告に切り替わった後も93%は保たれることが自社の調査でわかっています。

イナモト氏:僕の知り合いにも音声メディアやソーシャルメディアなどの様々な種類の広告を販売している企業の方々がいますが、最近は「音声メディアの方が効果を得やすい」という声をたびたび聞きます。

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——Spotify広告のアテンション獲得力はインストリーム広告プラットフォームやソーシャルメディアと比較しても、インストリームプラットフォームの2.3倍、ソーシャルメディアの4.2倍高いことが電通ジャパン・インターナショナルブランズ、主要プラットフォーム各社、Lumen Researchの調査チームと共同で実施したアテンションエコノミーの調査でわかりました。この結果からイナモトさんが感じることは?

イナモト氏:“アテンション”と広告という視点でいえば、企業やブランドが音声メディアで何かを言うことによって共感を得てサービスや商品を買ってもらう際に気をつけなければならないのは、“その情報が有益であるか、時間を無駄にしないものであるか”だと考えます。どんなにお金があってもなくても、社会的地位が高くても低くても人でも、平等に与えられているのが“時間”ですよね。時間は有限だから、それをいかに有効に活用できるかが大事。広告においては動画・音声・テキスト、あらゆるものが競争相手になっている上、有限である時間をいただくわけなので、アテンションを引いている間「人の時間を無駄にしない」ことが、今まで以上に重要になっている気がします。

——ここまで様々な調査結果をもとにお話を伺いましたが、これらのデータを見て、イナモトさんが感じたこととは?

イナモト氏:先ほどの話とも重なりますが、音声は意識の奥深いところとつながっているということですね。もう少し踏み込んでお話をすると“意識的”と“無意識的”の2つがあって、前者は自分が選んで特定の音楽やポッドキャストを聴くことで、その間に挟まってくる音声広告はある意味で意識的に聴くもの。後者はプレイリストでランダムに音楽を聴いていくなかでBGM的に流れてくるもの。そういう意識的なところと無意識なところのどちらかに、もしくはその両方にアプローチできることから生まれる相乗効果によって、深いつながりが生まれるのではないでしょうか。

重要なのは「山の頂上に一歩一歩登ること」

——Spotifyではトヨタ自動車のポッドキャスト番組『TOYOTA SOUND TRACK』など、企業のポッドキャスト活用も増えてきています。企業がポッドキャストを運営する際、どんな考え方でコンテンツ作りを行えば良いでしょうか。意識すべきポイントがあれば教えてください。

イナモト氏:企業やブランド・組織が広告を作る際、やはり認知度を上げたい・買ってほしいという欲求がどうしても先に来がちですが、個人的な意見としては「信頼」を得ることがなにより大事だと思っています。そこをまず念頭に置いたうえで「どうやって有益な情報を提供し、信頼してもらえるか」を意識したものを作ることが、今のコンテンツに求められているものかもしれません。これは音声メディアに限ったことではありませんが、これだけ情報があふれている世の中で、どこまでが本当で、どこまでが人間の作ったもので、どこまでがAIの作ったものかが判別しづらい時代になっているからこそ、最終的には「信頼」が差別化につながる。その「信頼」がブランド力になっていくと僕は思います。

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——最後に、音の資産をこれから形成・活用していきたいとお考えのマーケターのみなさんへ向けたメッセージをお願いいたします。

イナモト氏:これは音声メディアに限ったことじゃないと思うんですが、世の中に音声や動画など様々な情報がある中で目立つのは正直難しいです。ただ、そのなかでも「バズらせたい」「話題を作りたい」という声を多く聞きます。もちろん広告やマーケティングはそうして話題を作るのが役割の一つなので、それが間違いというわけではありません。ただ、山の頂上を目指すのであれば、一歩一歩確実に登ることが大切です。1回きりのバズはヘリコプターで頂上にいくようなものですから、結局自分の財産や力になることは少ない。自分の足で登る頂上の景色と空から見える景色は同じかもしれないですが、自分で登ると景色の見え方も違いますし、経験を含めて大きな財産になるはず。音声広告やポッドキャストといった音の資産作りも継続的に一歩一歩続けていきましょう。

(写真=池村隆司)

デジタル音声広告のクリエイティブアワードが日本初開催 「Spotify Hits」レポート

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 Spotifyは10月15日、青山のSHARE GREEN MINAMI AOYAMAにて、広告事業者および広告会社向けのイベント『Spotify Sessions: Hits Edition』を開催しました。

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 開演前の会場では、Spotifyのプレイリスト「daylist」のカラーリングに合わせた世界各国のお菓子や淹れたてのコーヒーが参加者に振る舞われたほか、さまざまなクリエイターが自分にとってのSpotify(My Spotify)について語る映像なども上映されていました。

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 イベントは、Spotify グローバル広告営業とパートナーシップ最高責任者のブライアン・バーナーによるスピーチからスタート。「クリエイティビティはSpotifyブランドの中核をなすもの。私たちは、Spotify上でユニークなインサイトや体験を実現するために、ブランドとの提携を続けています」と語り、グローバルで成功した事例として、米国のセブンイレブンと提携した「Slurpee Song of the Summer」を挙げました。このキャンペーンは、セブン-イレブンとSpotifyがすでにZ世代やミレニアル世代と築いている強いつながりを活かし、セブン-イレブン店舗への来店促進を狙ったもの。Maiya The Don, 2Rare & Kari Fauxによるブランド・ソング「Anything Flows」や、店舗で買い物をするとミュージックビデオに出演できるチャンスを作ることで多くの集客を行ったほか、楽曲も数百万回の再生を記録し、Spotifyの主要プレイリスト「RapCaviar」にも収録。Spotifyのユーザーインサイトを活用し、消費者のエンゲージメントと店頭販売を促進すると同時に、ブランドとカルチャーとのつながりを示す素晴らしい例となりました。

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 バーナーはほかにも、Spotifyが日本でのマーケットシェアを拡大し続けていること、消費者が1日に2時間近く利用するプラットフォームであり、絶え間ないニュースフィードに邪魔されることなく、エンゲージされたオーディエンスにブランドストーリーを伝えることのできる場所だと語りました。今年からは「ミュージックビデオ」「ビデオポッドキャスト」などの新機能を導入することで、視覚と聴覚の両方でより楽しめるプラットフォームとしてイノベーションを起こし続けることを約束しました。

 続いての「Award Ceremony (授賞式)」には、Spotify Japan 執行役員 営業本部長の田村 千秋、アワード審査員の株式会社 博報堂 執行役員 嶋浩一郎さん、株式会社 電通 CXCC局 クリエイティブディレクター 田中寿さん、Spotify Japan広告事業部統括 立石 ジョーが登壇し、受賞作品を表彰しました。なお、審査には3名のほかに、Spotify Japan プロデューサーの殿村 博、コンシューマーマーケティング統括の川崎 愛、Spotify アジア太平洋地域 クリエイティブストラテジー統括のヴァネッサ・ゴーも名を連ねています。

 アワードは「グランプリ (Spotify Mic Drop) 」に加え、音声広告を活用し革新的な方法で効果的にブランドのメッセージを届けた「ベストオーディオキャンペーン (Future Sounds)」、そこに動画など複数の広告フォーマットを組み合わせ、Spotifyならではのアプローチで高い成果をもたらした「ベストマルチフォーマットキャンペーン (Sound &Story)」の2部門が設置され、最終審査に残ったのは30作品となりました。

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 「ベストオーディオキャンペーン (Future Sounds)」では、CHOCOLATE Inc.の企画・制作による、アース製薬株式会社の「アースノーマット 小島よしお音声広告」が受賞しました。アース製薬株式会社 コミュニケーションデザイン部 部長の小泉ユミさんは「使用者がやや高齢化しているなかで、若い世代に蚊の不安から家族を護ってくれる製品だということを強く訴えたいと思い、小島さんを軸に様々なタッチポイントを想定した。媒体選定の背景としては ”ながら聴取” できるメディアであること、立体的な音の効果を最大限引き出せることが鍵だった」としたうえで「蚊が飛び回っている音も効果的に表現していただき、数値的な成果においても通常のキャンペーンよりコスト効率が高かった」とし、関係者への感謝を伝えました。

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 また、「ベストマルチフォーマットキャンペーン (Sound &And Story)」の受賞作品は、株式会社電通デジタルと株式会社電通が共同で企画・制作したエスエス製薬株式会社「ドリエル20周年 世界の子守歌キャンペーン」に。作品を手がけた株式会社 電通 CXクリエーティブ・センター クリエーティブ・ディレクターの川田琢磨さんは「ドリエルという睡眠改善薬が2024年で発売20年を迎えるということで、普段と違ったアプローチができないかということで始まったもの。少し前にSpotifyのみなさんに協力いただいて、電通デジタルでワークショップを開催し、クライアントの皆様と音声広告を企画したのですが、さまざまな企画案のうちの一つに”子守唄”企画があり、それがきっかけになりました」と話したあと「子守唄って世界中にあるよねと気づいたこと、どの国でも子守唄に込められたメッセージは「あなたがよく眠れますように」という内容で、世界共通であること、それはドリエルに込められた願いと同じだと気づき、この方法で発信することにしました」と背景を語りました。

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 グランプリの「Spotify Mic Drop」は、株式会社博報堂の企画・制作による日本ケンタッキー・フライド・チキン株式会社の「知られざる定番「和カツバーガー」リローンチキャンペーン『Yes! 和カツ食いに行く』」が受賞。企画を担当した株式会社博報堂 関西支社統合プラニング局の原田真由さんは「ケンタッキーに和風チキンカツバーガーという定番商品があるが『好きな人はすごく好きだが知らない人もいる』という状態で『和カツ』と略してリローンチするタイミングでした。知られざる定番をみんなの定番にしたいということで『和カツ』と『高須』で韻が踏める、さらに「クリニック」と「食いに行く」で韻が踏めると思い、そのままキャンペーンワードとして使おうと高須クリニックさんに相談しに行ったところ快諾いただいた。さらに楽曲を作ったアーティストさんにも相談しに行ったら、ぜひやりたいということで活動休止中にも関わらず制作してくださったし、揚げる音を使用して映像のない状態でおいしさを想起させることもできた。Xでも『高須かと思ったら和カツかい!』といったような投稿も散見され、プラットフォームを超えた効果を感じることができた」と喜びを明かした。

 その後、Spotify Japanの田村と審査員の嶋さん、田中さん、そして各受賞作品代表、原田さん、CHOCOLATE Inc. クリエイティブディレクターの市川晴華さん、川田さんの6名によるパネルディスカッションへ。まずは日本ケンタッキー・フライド・チキン株式会社の「知られざる定番「和カツバーガー」リローンチキャンペーン『Yes! 和カツ食いに行く』」がグランプリを受賞したことについて、嶋さんは「これ、相当口ずさんじゃいますよね。Spotifyということで音楽を使った広告が多かったけど、これは原曲が全く違う会社のCMソングなのに、リスペクトを払いつつ全く違う世界観で蘇らせたのが大きい。細かく聴いても、ディティールまですごく研究されていた」、田中さんは「一番頭から離れなくて、お風呂の中でも浮かんでくる感じ。プラットフォームとして音楽を大事にしているSpotifyのなかで最高のドアノック。音楽をコンテンツに昇華した感じがすごくフィットしている。これを実現したスタッフさんの各所への交渉をはじめとしたチームワークも含め、羨ましいと思った」とコメント。企画を手掛けた原田さんは「交渉するなかで、アーティストの方は原曲の良さを活かしつつ、Spotifyで流れた時にリスナーに嫌がられないようアレンジしてくださった。原曲が『beautiful smile』という曲なのですが、最初はWeb動画用にアレンジしていたものを、さらに音声用に歌詞を変え、より媒体にマッチするようにしました」と明かしました。

 続いて「ベストオーディオキャンペーン (Future Sounds)」を受賞したアース製薬株式会社の「アースノーマット 小島よしお音声広告」について、嶋さんは「Spotifyのユーザーは8割がイヤホンで聴いているというのを意識して作られた蚊の羽音のインパクトがすごい。サウンドエフェクトと声の組み合わせ方も含め、パッケージングの作り方がすごいなと思った。メロディと言葉の相性なども考え尽くされていた」、田中さんは「広告に留まるか、音楽になっているかの差は大きい。先ほどのケンタッキーのクリエイティブがそうだったように、韻まで計算していているか。それらの足し算がうまくいって絶妙なバランスになっているんだなと思った」とコメント。市川さんは「こんな会場で流していただいて嬉しい。改めて効果的な演出だなと思った。最初はもっとラジオCM的なアプローチ、ストーリーがあるものを考えていたが、アース製薬さんに相談したときに小泉さんから『もっと音楽的なアプローチがあった方がいい』とリクエストいただいてこの形になった。蚊の音はSpotifyの殿村さんが実際に蚊を採取してその音を録音したものを使っている」と裏側を語りました。

 最後に「ベストマルチフォーマットキャンペーン (Sound &And Story)」受賞作品のエスエス製薬株式会社「ドリエル20周年 世界の子守歌キャンペーン」について、嶋さんは「寝落ちしそうになるくらい優しい。この部門の作品って、体験設計に近い。このシチュエーションでどう聞いてどう体験するのかというのが考えられているし、商品広告の枠を超えてブランド広告として出来上がっている。ある意味エスエス製薬のオウンドメディアとしても機能している気がする」と語ると、田中さんは「ドリエルって睡眠導入剤で、それって困っている人が飲むもの。困っている人が求めるものって優しさとかそういうものだと思うし、そこから外れていない感じがいい。デザインも長さもいいし、クライアントが持っている良さをちゃんと落とし込めている」とコメント。川田さんは「この企画をいいねと言ってくださったクライアントの皆様の選球眼がすごいなと思いましたし、最初は音声広告の提案から始まって、スペシャルサイトを作るパッケージがSpotifyにあるというところから、プレイリストとの連動、動画の制作まで行って、施策を広げていくことができた。それに協力してくれたクライアントの皆様とSpotifyのみなさんのおかげで作り上げることができたと思う」と喜びを伝えました。

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 その後、審査員のお二人から受賞者のみなさんへの質問タイムを挟み、再び田村・嶋さん・田中さんの3人で受賞作品以外で印象に残った作品を、Spotify広告において重要な3つのキーワード「ファンダム」「リズム」「パーソナライゼーション」に沿って紹介していきました。

 まずは「ファンダム」の文脈で印象に残っているキャンペーンについて、嶋さんはアサヒビール株式会社の“マルエフ”こと『アサヒ生ビール』の施策であるSpotifyのプレイリストシリーズ「RADER:Early Noise」とタイアップしたキャンペーンを紹介。「Spotifyの世界観とミュージシャンの世界観、ブランドの世界観が三方良しで合致しつつ、うまく消費者のツボを押さえている広告だと思います」と評価しました。

 続いて、「リズム」の文脈で印象に残っているキャンペーンについて、田中さんはサントリーホールディングス株式会社の『金麦』の広告を挙げ、「1日のリズムのなかでもコンパクトなところに当たるように設計されている。タイミングが設計された広告はもはやシズル広告になっているし、それがピタッとハマるとすごく飲みたくなる」とコメント。田村が「通勤の帰り道の時間帯をジャックするように、月曜から日曜まで毎日違うクリエイティブが出るようにしていて、個人的にも刺さった」と補足した。

 続いて「パーソナライゼーション」の文脈で印象に残っているキャンペーンについて、嶋さんは「アニソンもヒップホップも好きな人がいるなかで、三井住友カード株式会社さんのナンバーレスカードを広める音声広告施策が面白いと思った。それぞれのジャンルのファンを狙って、アニメ好きの人には声優さんの声が、ヒップホップ好きの人にはラップの音声が流れるようにしたというのもすごいなと」と、セグメントをしっかりと絞ってそれに対するクリエイティブを作った事例を評価していただきました。

 最後に、今回のアワードを通して考える「音声広告の価値」について、嶋さんは「音声広告は“ながら”でも聴けるところがすばらしい。そのうえでSpotifyはユーザーが能動的に聴く気満々な感じもあるので、ポジティブなリスナーに対してリーチできる。ただ、アーティストやミュージシャンの世界にお邪魔する形なので、そこをうまく汲み取ることが重要」と語ると、田中さんは「音声広告の良さって“余白”だなと思います。『初恋の人を思い浮かべてください』というとそれぞれが別の方を思い浮かべるように、余白を残していることが究極のパーソナライゼーションになる。それが聞き手のクリエイティビティを発動させる」とそれぞれの音声広告論について述べ、トークが終了しました。

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 広告に関するセッションの後には、Michael Kanekoによるライブパフォーマンスも。「Daydreams」や「Strangers In The Night」などの 人気楽曲で会場を盛り上げました。また、イベントの最後にはネットワーキングの時間も設け、広告主とSpotifyメンバーとで交流を深めたのち、この日のイベントは終了しました。

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Spotify、独自のデジタル音声広告効果測定ツールである 「Spotify ブランドリフト」を提供開始

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デジタル音声市場は、世界中で記録的な成長を続けており、リスナーは増え続ける一方、アメリカ以外のマーケット、特に、ヨーロッパ、カナダ、ラテンアメリカ、そしてアジアでのデジタル音声広告への投資はこれまで少し遅れていました。 Spotifyでは、上記のマーケットでの広告ビジネスの成長を推進すべく、新たに数百名のスタッフを採用し、それぞれのマーケットにローカライズされた広告ソリューションを構築しました。

過去実施した調査では、広告主がデジタル音声広告の出稿を躊躇する理由の一つに、定量的な効果計測が十分に行えず、投資を正当化できないことが挙げられています。Spotifyは、この点を考慮し、新たなファーストパーティ効果測定ツールである、Spotifyブランドリフト(SBL)を提供開始いたします。 Spotifyブランドリフトでは、ビジネスの規模を問わず、広告主は、Spotify無料ユーザー向けに配信される音声・ビデオそしてディスプレイ広告の効果や影響をより深く理解することができます。

Spotifyブランドリフトは、ストリーミング時代に適したSpotify独自の広告測定ツール開発プロセスの第一歩で、広告主が広告効果をわかりやすく確認できるよう設計されています。現在、イギリス、カナダ、オーストラリア、ブラジル、メキシコ、デンマーク、フランス、イタリア、スペイン、オランダ、北欧、そして日本を含む14のマーケットで利用可能です。今後、これらのマーケットでのデジタル音声広告市場の成長を牽引していけるよう取り組みを強化していきます。

Spotifyブランドリフトの詳細

・最初に、広告主とSpotifyの広告チームで、目的とターゲットオーディエンスを決定します。

・キャンペーンが始まったら、Spotifyが、ターゲットオーディエンスを、広告に接触する人と接触しない人のグループにランダムに振り分けます。

・それぞれのユーザーグループには、広告に接触してから最大48時間後にSpotifyアプリ内でアンケートが表示されます。広告に接触していないグループの場合は、彼らがその広告を体験する機会があったかを確認します。

・キャンペーンの終わりには、広告想起率、ブランド認知度、関心度などの主要なブランド指標を用いて広告を体験したグループと体験していないグループ間での反応の違いをもとに、Spotifyがキャンペーンによる効果測定を行います。

今回のローンチに先駆けて、Spotifyではいくつかの広告主とテストを行ってきました。以下に、その結果を紹介します。

・カナダで携帯電話サービスを提供する「Koodo Mobile」では、Gen Zおよびミレニアルのストリーミング世代へのリーチを目的にSpotifyブランドリフトを利用しました。 Kooodoは、彼らの「Happy Deal Days」キャンペーンの認知を広げ、これまでリーチが難しかった若いユーザーとの関係を構築したいと考えていました。Spotifyブランドリフトにより、広告想起率は23ポイント、関連メッセージは2ポイント増加しました。

・業績に応じたサーバー貸出事業を展開するドイツ発の「STRATO」では、有名なドイツ人DJをフィーチャーしたキャンペーンのインパクトを大きくするため、環境関連産業に従事する人をターゲットに設定し、Spotifyブランドリフトを利用しました。成果として、ブランド想起率は27ポイント、そして第一想起率は7ポイント向上しました。

・イタリアのブランド「Mulino Bianco」は彼らの既存商品である「Fette Rigate」と共に、新しい種類のラスクの発表プロモーションにSpotifyを利用しました。イタリア最大級の食品会社であるBarilla社がスポンサードする、一日のはじまりにぴったりの音楽が楽しめるモーニングプレイリスト「”Il Caffè del Buongiorno!」と連動したキャンペーンは、ユーザーの関心を集めることに成功しました。新しい商品に対する好感度は、5ポイント、購入可能性は、2ポイントアップしました。

・イギリスのシリアルブランド「Dorset Cereals」は、X世代やミレニアル世代の消費者にゆっくり朝食を取ることを推奨する「Breakfast on the Slow」キャンペーンを展開し、キャンペーンを通したブランド認知と購入意向の向上を目的に、Spotifyキャンペーンを走らせました。キャンペーンでは、事前に定めた朝の時間帯にSpotifyを起動したユーザーに向けて広告を配信し、ブランド認知度+5ポイント、購入意向+3ポイント、そして彼らの次の朝食のブランド認知のトップの結果を出すことに成功しました。

  • Spotifyブランドリフトのローンチは、ポッドキャスト向けの広告管理技術を持つPodsightsと、ポッドキャスト聴取者解析ツールを手がけるChartableの買収により実現したもので、広告主やポッドキャスト配信者に対して、デジタル音声広告の効果測定やインサイト向上を追求するSpotifyの姿勢を示すものです。

Spotifyブランドリフトに関するお問い合わせはこちら

Spotifyが”クリックできる音声広告” Call-to-Actionカードをローンチ

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音声業界の次なるフロンティアとは一体何なのか?
この問いに対するSpotifyの答えは、”インタラクティブ性”です。昨年、私たちはビデオポッドキャストQ&Aや投票機能など、クリエイターがオーディエンスとよりダイレクトに交流するための新しいツールを導入しました。また、リスナーが自分と友達の好みをひとつの共有プレイリストとして統合できるBlendや、Spotify内で音声による操作が可能になる「Hey Spotify」をローンチしました。

そして今、私たちは音声広告体験にインタラクティブ性を取り入れようとしています。

朝のランニング中にパーソナライズされたOn Repeatで心と身体を鼓舞したり、夕食を作りながらHigher Learningでその週のポップカルチャーニュースをチェックしたり、渋滞中にArmchair ExpertMonicaDaxが人間の苦悩について語るのを聴いたりと、音楽とトークは常にあなたの傍にいることでしょう。

しかし、そんな時に、Ultaのホリデーセールや、Athletic Greensの月額コース25%オフの情報を耳にしたらどうでしょう。これまでの音声広告では、スマホやパソコンで広告情報をチェックするために、プロモコードやURLなどのキャンペーン情報を覚えておかなければならず、その体験はシームレスとは到底呼べないものでした。そこで私たちは、Call-to-Action(CTA)カードと呼ばれる新しい広告体験をポッドキャストに導入いたしました。

CTAカードは、ポッドキャスト広告の再生開始と同時にアプリ内に表示され、その後、Spotifyアプリの操作中にも再び表示されるため、広告に出てきたブランドや製品、サービスを簡単に確認できるようになります。もうプロモコードやURLを頭の中で何度も繰り返す必要はありません。

CTAカードの導入により、Spotifyはポッドキャスト広告を初めてインタラクティブなものにし、音声広告を聴くだけのものから、見て、さらにはクリックすることもできる体験へと昇華させました。

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マルチタスクに適しているというデジタル音声の特徴もあり、聴取者の数は増加の一途をたどっています。eMarketerによると、米国では、モバイルデバイス上で音声コンテンツに費やす時間は、SNSや動画視聴、ゲームに費やす時間を上回っています。CTAカードは、インタラクティブかつマルチウェイな体験としての音声の未来に向けた、Spotifyのさらなる一歩と言えます。

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CTAカードは、本日より米国内の一部のSpotifyオリジナル、独占配信ポッドキャスト番組で配信が開始されます。私たちのテストでは、クリックできないポッドキャスト広告と比較して、CTAカードではサイト訪問数が2倍になることが示されており、特に広告主のみなさまには魅力的な機能になるでしょう。詳しくはAds.Spotify.comをご覧ください。

ポッドキャスト広告の新時代

Audience Network FTR Header

昨年Spotifyは、オーディオ広告の革新に向けた大きな取り組みを進めました。Streaming Ad Insertionの提供開始から、セルフサービスの広告プラットフォームであるAd Studioの拡充、さらにMegaphoneの買収に至るまで、この業界の可能性を最大化できるよう全力で取り組んでいます。

本日Spotifyは、オーディオ広告に関するさらなる新機能を発表いたします。これは、スポンサーに提供する価値を高めると同時に、クリエイターが作品を通じて得られる収益を増やす道筋を作るものです。

デジタルオーディオは、世界中の消費者の日常生活に欠かせない重要な要素となってきています。eMarketerによると、米国ではモバイルでオーディオコンテンツの再生に費やされる時間がソーシャルメディア、動画、ゲームに費やされる時間を上回っています。

ポッドキャストはオーディオコンテンツの消費拡大に重要な役割を果たしてきました。個人の嗜好性に寄り添うポッドキャストは、学びや発見、エンターテイメントを求める熱心なリスナーとつながりたいスポンサーにとって理想的なメディアとなりました。ここではオーディオ広告のエコシステム全体に次世代のイノベーションをもたらすSpotifyの取り組みについてご紹介します。

Spotify Audience Networkのご紹介

Spotify Audience Networkは、これまでにないタイプのオーディオ広告のマーケットプレイスです。このネットワークにより、あらゆる規模のスポンサーが、さまざまなコンテンツを消費するリスナーとつながることができるようになります。これらのコンテンツには、SpotifyのOriginals(オリジナル番組) & Exclusives(独占配信番組)、MegaphoneおよびAnchor経由のポッドキャスト、広告が時折挿入される無料プランの音楽リスニングなどが含まれます。広告主は、提供するメディアを選択するテクノロジーを活用することで、数億人のリスナーにSpotify内外で大規模にリーチすることができるようになります。現在、このサービスは開発の初期段階にありますが、今後数ヶ月のうちに発表される追加情報にご期待ください。

Streaming Ad Insertionに導入される新機能 

2020年の初め、SpotifyはStreaming Ad Insertion (SAI) を発表しました。これは、最新のデジタルマーケティングに求められる精度と透明性を確保しながら、リスナーに寄り添う高品質なポッドキャスト広告を配信する機能です。SAIでは、プランニング、レポート作成、測定の各種ソリューションが揃ったデジタルスイートをはじめ、まったく新しいデータセットに基づくインサイトをポッドキャスト広告に提供するものです。SAIは現在米国、カナダ、ドイツ、英国で提供されており、その他の市場でも年内に提供が開始される予定です。

昨年Spotifyは、Originals & Exclusiveコンテンツを対象にSAIに関する機能改良を行い、イノベーションを大きく進める準備を整えました。オーディエンスに基づく広告の買い付け、ネイティブ広告のプレースメント、クリエイティブのパフォーマンスレポートといった重要な機能がSpotify Audience Networkにさらに導入されます。この機能は今年後半、MegaphoneのポッドキャストパブリッシャーやAnchorのトップクリエイターを対象に提供が開始される予定です。

Spotify Ad Studioでポッドキャスト広告の利用を簡単に

Spotify Advertisingの利用を始める広告主に最も適した方法は、セルフサービスのプラットフォームであるSpotify Ad Studioを活用することです。Spotify Ad Studioでは、Fortune 500にも選出されたトップブランドから、アーティスト、地域のコーヒーショップまで、あらゆる規模の広告主がストリーミングオーディオ広告を利用することができます。Spotify Ad Studioを使うことで、広告主は世界数億人のSpotifyリスナーにリーチでき、ストリーミングインテリジェンスを活用して最適なタイミングで最適なリスナーにメッセージを届けることが可能です。

本日より、Spotify Ad Studioを利用したポッドキャスト広告買い付けのベータ版テストを米国で開始いたします。Spotify Ad Studioへのポッドキャスト広告の導入により広告主は、お気に入りのポッドキャストを楽しんでいるリスナーや、新しいプレイリストを探しているリスナーなど、Spotifyを熱心に利用するユーザーと、簡単にそして大規模につながることができます。

今回ご紹介したSpotify Audience Network、Streaming Ad Insertion、およびSpotify Ad Studioを利用したポッドキャスト広告の買い付けは、今後何年にもわたりクリエイター、スポンサー、リスナーの皆様にメリットを提供することでしょう。

Megaphone買収によるSpotifyのポッドキャスト広告への投資強化策とは

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2年足らず前、Spotifyは、音楽の枠を超えてオーディオが当社の未来になると発表しました。

Spotifyは、音楽やポッドキャストを含むオーディオストリーミングが、リスナー、クリエイター、そして広告主に大きな可能性をもたらす次なる領域になると信じています。

このような理由から、本日、当社が世界有数のポッドキャスト広告およびパブリッシング・プラットフォームであるMegaphoneを買収するとお知らせできることを大変うれしく思います。

パーソナルで、スクリーンを必要としないポッドキャストというメディアの可能性を広げるSpotifyにとって、Megaphoneの買収は新たな一歩となります。今年の初め、SpotifyはStreaming Ad Insertionを発表しました。これは、従来のパーソナルで良質なポッドキャスト広告に、現代的なデジタルマーケティングの正確性と透明性を与えた革新的なポッドキャスト広告技術です。Streaming Ad Insertionは大きな成果を見せており、ポッドキャスト広告の可能性に対するSpotifyのコミットメントを示すものとなりました。

では、ポッドキャスト業界の成長において、今回のSpotify+Megaphoneは何を意味するのでしょうか。

ポッドキャストに出稿する広告主にスケールを提供する

広告主がポッドキャストの可能性を最大限に享受するための準備は整いました。SpotifyとMegaphoneがひとつになることで、広告主はMegaphone Targeted Marketplaceを通じてリーチを拡大しながら、Spotifyのオリジナルおよび独占配信ポッドキャスト全体にわたって広告を起動することが可能になります。

ポッドキャスト・パブリッシャー向けの付加価値を生み出す

SpotifyとMegaphoneはひとつになり、収益増大に貢献する革新的なツールをポッドキャスト・パブリッシャーにお届けします。これは、増加する広告主からの需要といつもコンテンツを聴いているリスナーをマッチさせ、オプトインによってコンテンツを収益化する機会を提供するものです。

両社の統合が完了し次第、現在Megaphoneを利用しているパブリッシャーも、近日中にStreaming Ad Insertionをご利用いただけるようにしていきます。この技術は、今回初めて第三者に提供されるものであり、このようなお知らせができることを大変うれしく思います。これにより、パブリッシャーは、インプレッション(実際に視聴された広告)に基づいて、エンゲージメントの高いオーディエンスを広告主とつなぐことが可能になります。

私たちのオーディオに対する投資は、すでに実を結び始めており、Spotifyの第3四半期決算では、月間アクティブユーザーのうち22%がポッドキャストを視聴しているとともに、ポッドキャストからの広告収入が前年同期約100%増となったことを発表しました。これは、クリエイターが音楽とトークを組み合わせてコンテンツを制作できる、今までに例をみないフォーマット(英語)や、『Your Daily Drive』(英語)をはじめとするミックスメディアのプレイリスト機能などのイノベーションの成果によるものです。

Spotifyで楽しめるポッドキャストの番組数は、現在190万本以上にのぼり、世界中の多様な表現者が語るストーリーテリングや、スポーツ、教育、ウェルネスなどの番組をお届けしています。また、ミシェル・オバマやブレネー・ブラウンからアディソン・レイやDCコミックスまで、世界のトップクリエイターたちがSpotifyを通じて既存のファンにストーリーを届けるだけでなく、新しいファンと出会っています。

時代を牽引する人物の声から必聴のニュースや情報まで、幅広いコンテンツをお届けするポッドキャストは、現代における最も刺激的なメディアのひとつです。私たちは、Megaphoneと一緒にこのビジネスをいっそう推進できることを楽しみにしています。

なお、本取引は規制当局による慣習的な審査の対象であり、買収手続き完了までは通常の事業運営となります。

本件の詳細は、SpotifyのVP兼アドバタイジング・ビジネス部門グローバル主任であるジェイ・リッチマンと、MegaphoneのCEO、ブレンダン・モナハンによるQ&Aを掲載したSpotify Advertisingブログ(英語)の記事をご参照ください。

原文はこちら

※ 日本におけるポッドキャスト広告の提供時期については現在のところ未定です。決まり次第ご案内します。