Spotifyの使い方

ポッドキャスト配信プラットフォーム「Anchor」日本での本格展開開始、クリエイターを一気通貫で支援

Spotifyではクリエイターの創作活動やリスナーとの繋がりをサポートするために様々なツールの開発やデータの提供などに取り組んでいます。

ポッドキャストでは2019年2月に、番組の録音・編集・配信・分析が無料で一つのプラットフォームでできる「Anchor」がSpotifyに加わりました。すでに日本語版アプリも提供していましたが、このたび、日本語でユーザーをサポートするAnchor専用サイトと、配信のコツやクリエイターを紹介する日本語のTwitterアカウントを開設し、日本でもAnchorをより使いやすくなりました。

本記事では「これからポッドキャストを始めたい」「すでに番組を運営していてもっと多くのリスナーに聴いてもらいたい」という方に向けて、番組の「作成」「配信」「分析」という3つの観点からAnchorの使い方をご紹介します。

Spotify ポッドキャスト Anchor

番組の作成:スマホ一台で今日からあなたもポッドキャストクリエイター

Anchorの魅力の一つは、特別な機材を(パソコンさえ)必要とせず、録音、編集をスマートフォンアプリ上で完結できる点です。AnchorはiOSAndroidに加え、ブラウザでもご利用いただけます。

その場で手軽に始めたい方であれば、Anchorのアプリを開いてからわずか2タップで録音を開始できます。5人までであればリモート環境でも一緒に収録できるため、チームでの番組制作、運営も簡単です。

録音を終えたら、次は編集のステップ。Anchorアプリには編集機能が標準装備されているので、不要な箇所をカットしたり、複数の音声データを統合したりできます。さらに、100種類近いBGMや間奏、20種類もの効果音がすでに用意されており、著作権について心配することなく、あなたの番組に効果的な演出を加えられます。

すでに他のプラットフォームやツールを使ってポッドキャストを配信している人であれば、RSSフィードのURLをコピー&ペーストするだけで、Anchorに移行できます。RSSにリダイレクトを設定できるため、リスナーの体験には影響ありません。

またAnchorに移行すると、後述するデータ分析機能が使えるようになります。

番組の配信:ホスティングと配信も無料で手軽に

これまでポッドキャストを配信するには、自分でサーバーを準備してそこにオーディオファイルをアップロードし、それぞれのプラットフォームに配信申請をしなければいけませんでした。

しかし、Anchorであればそのすべてを数タップで、しかも無料で行えます。

配信設定画面でエピソードのタイトルや説明文を記入、カバーアートを入力し、配信ボタンを押せば、Spotifyをはじめとする様々なプラットフォームにそのエピソードが自動的に配信されます(審査はそれぞれのプラットフォームが行うため、なんらかの理由で配信が許可されない場合もあります。また配信開始までにかかる時間もプラットフォームによります)。

番組の分析:聴取データから番組改善のアイデアを得る

番組を成長させるのに欠かせないのが、リスナーの聴取傾向の分析です。

冒頭部だけ聴いて止めてしまった人と、最後まで聴いた人とでは、番組の楽しみ方に違いがあるのは明らか。また、複数のコーナーで構成される番組であれば、どのコーナーが人気で、どのコーナーが不人気だったかをダウンロード・再生数で判断することはできません。

そこでAnchorでは、クリエイターがリスナーの属性や聴取傾向をもとに番組を成長させられるよう、以下のような多種多様な分析データを提供しています。

・日別、週別、月別の再生数
・推計リスナー数
・リスナーの属性(国や地域、使用プラットフォーム、使用デバイス、性別、年齢層)
・各エピソードの離脱率の推移(ブラウザ版のみ利用可)

改善のアイデアが生まれたら、この記事の冒頭に戻って、新しいエピソードを収録してみましょう。

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人気クリエイターからインスピレーションを。「How I Podcast」

今後For the Recordにて、第一線で活躍する人気ポッドキャストクリエイターにお話を伺うインタビューシリーズ「How I Podcast」を配信していきます。7月以降、「Japan Podcast Award 2020」で今年「Spotify NEXT クリエイター賞」を受賞した「奇奇怪怪明解事典」、「Off Topic」、「ノウカノタネ」のインタビュー記事を掲載していきます。

それぞれのクリエイターがポッドキャストを始めたきっかけや番組制作の過程、Anchorのお気に入り機能、番組を成長させるコツや今後の展望などをご紹介しますので、どうぞお楽しみに。