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Spotify CEO と経営幹部らが語る、ポッドキャスト進出の裏話

Spotify に動画配信サービスを手がける可能性があったことをご存じですか?Spotify のプロダクト戦略と開発の舞台裏をお伝えするポッドキャストシリーズ「Spotify: A Product Story」では、Spotify の共同創業者で CEO の Daniel Ek をはじめとする関係者が、これまで語られてこなかったエピソードの数々を公開しています。番組の進行役は、Spotify の研究開発部門の最高責任者 Gustav Söderström が務めます。

最新のエピソードでは、Spotify が音楽配信に続く第 2 の注力事業を探し始めた経緯が語られています。一時は動画配信という案もありましたが、社内ハッカソン「Hack Week」での検証結果や、ドイツのリスナーがオーディオブックを 音楽トラックとしてSpotify にアップロードして聴いているという報告を受け、トーク(音声)コンテンツの方がチャンスが大きいと判断しました。

Daniel はこう話しています。「この判断の正しさを示す兆候はたくさんありました。そして、ポッドキャストと音楽を融合させ、オーディオ市場での存在感を高めれば、戦略的に優位に立てると考えました。(中略) このチャンスを追求している企業は世界のどこにもなく、きわめて大きな可能性があることは明らかでした」

こうして、Spotify は 2019 年に、「オーディオファースト」という新たな成長戦略を打ち出しました。

今回のエピソードで、Spotify のユーザー体験部門を統括する Sten Garmark は次のように語っています。「我々は、Spotify の力でポッドキャスト市場の成長を後押ししたいと考えました。この素晴らしいメディアはある程度まで成長してきたものの、まだ本当の意味でメインストリームとは言えません。Spotify がポッドキャストを始めた頃も、今も然りそうです」

また、コンテンツ部門の最高責任者の Dawn Ostroff は、独自コンテンツの制作でオーディオの分野をリードすることや、その過程でポッドキャスト市場の成長を後押しすることについて語っています。「ポッドキャスト業界を全面的にバックアップすることで、市場全体をリードする存在になれるのではないかというアイデアに皆が賛同しました。当時は業界が大きく分断されていて、Spotify が乗り出す前は、クリエイティブ、ビジネス、広告のいずれの観点からも、事業として成立させようとする試みは一切ありませんでした」

エピソード本編では、Gustav とゲスト陣が、Spotify のこれまでのポッドキャスト戦略を振り返り、そのなかで学んだ 4 つの重要な教訓について語っています。ぜひ本編をお聴きください。