#聴くマガジン
クローズアップ

今、人気雑誌が読者を惹きつける新しいメディアとしてポッドキャストに注目する理由

Spotifyでは、”Z世代のオピニオンリーダー”のkemioや、現役女子高生モデル/女優として同世代の女性に支持される莉子、テレビや舞台でも活躍するお笑い芸人ロバートや、人気テレビアニメ番組『呪術廻戦』など、さまざまなクリエイターやコンテンツホルダーとコラボレーションによるオリジナル・ポッドキャスト番組を通じて、音声の魅力や可能性を追求してきました。

次なる試みとしてSpotifyは、専門領域での深い知見と編集力を持つ雑誌メディアに着目。長年それぞれの分野の愛好家から高い支持と信頼を集める、3つの人気雑誌とともに、雑誌というフォーマットではお届けできないストーリーやコンテンツを音声を通じて提供する新しいオリジナル・ポッドキャストシリーズ「#聴くマガジン」をスタートしました。

本シリーズには、UFOから古代文明、超能力まで世界の謎と不思議に挑戦するスーパーミステリーマガジンとして読者から強く支持され続ける『ムー』、日本を代表する美術専門誌としてアートの最前線を紹介する『美術手帖』、世界や日本の美しい風景や文化を“旅”というフィルターを通して紹介するトラベルカルチャーマガジン『TRANSIT』の3誌が参加。各雑誌の編集長や編集者がパーソナリティとなり、毎回それぞれの雑誌ならではの着眼点のもとセレクトされたテーマについて個性的なゲストを交えながら深く語り合います。

それぞれの番組の特徴と各雑誌がポッドキャストに注目する理由を見ていきましょう。

『ムー公式超日常ポッドキャスト』

超常現象や怪談、占いなど各ジャンルの専門家に自由に語ってもらう”公開打合せ”を番組の裏テーマに据えた『ムー公式超日常ポッドキャスト』では、多彩な超日常のミステリーを扱う雑誌ゆえに、ロジカルな誌面の行間に消えてしまうニュアンスや編集部の『実は原稿にこれも入れたかった』部分を音声で楽しむことができます。時事的な話題など日常の話題を起点として、今のオカルト的な観点から話を広げていく。そんな番組について「誌名やイメージは知られているので、改めてムーのコンテンツを知るきっかけとなるメディアとなることを期待しています。既存読者には特集記事の裏情報として楽しんでもらいたいです」と『ムー』編集部の望月哲史氏は述べています。

『instocial by 美術手帖』

「アートと社会」というテーマのもと、多彩な分野のゲストを招き、アートを様々な視点から語る『instocial by 美術手帖』では、近年、地域活性や街づくりをはじめ、福祉、教育など、社会の様々な場面で求められる機会が増えているアートについて、「なぜいま、アートが注目されているのか?」を多角的に読み解いていきます。アートの専門的な解説や作品自体の話だけでなく、アートを取り込んだ事例なども取り上げながら、視覚がなくても想像できるように、背景のストーリートークを重視する番組について『美術手帖』ウェブ版編集長の橋爪勇介氏は、「すでに美術手帖に親しんでいただいているユーザーのみならず、アートに少しでも興味がある方にアプローチできることを期待しています」と述べています。

『TRANSIT VOICE ~旅するポッドキャスト~』

世界を旅する中、旅をつうじて得た体験や、疑問についてその道のプロと語り合いながら、”私たちにはなぜ旅が必要なのか?”を問う『TRANSIT VOICE ~旅するポッドキャスト~』では、世界の人びとや出来事を身近に感じ、日々を健やかに生きるための栄養と教養が少しずつたまっていくような時間をお届けします。「自由に旅することができない今、世界について知ることの大切さ・旅の魅力を伝えつづけたいと考え、新たなタッチポイントを模索してきました。美しい風景を写真で見ずとも、声・言葉をとおして旅の物語を入れることで旅や世界への関心がより深く、パーソナルなものになると考えています」と語るのは、『TRANSIT』副編集長の菅原信子氏。月に2回配信される番組では、毎回、普遍性のあるテーマについて、横断的に語られるほか、最新号の特集裏話なども。あわせて菅原氏は「Spotifyというグローバルなプラットフォームで、TRANSITをご存知なかった方々にも知ってもらい、雑誌媒体にも興味をもっていただきたいです」と述べています。

各雑誌の世界観はそのままに、音声コンテンツであるポッドキャストならではのストーリーテリングによって、リスナーの想像力を喚起することで、新しい興味を掘り起こしていく。「#聴くマガジン」では、そんな体験を新しい表現方法を通じてリスナーのみなさまにお届けします。