香港、ポーランド、スペインでJ-POPはどのように聴かれている? Spotify現地エディターが魅力を語るビデオポッドキャスト『J-POP PASSPORT』を紹介(前編)
音楽ストリーミングサービスの普及によって国境を越えた音楽体験がより身近になった今、日本の音楽は海外でどのように受け取られ、どんな魅力が見出されているのでしょうか。Spotifyのオリジナルビデオポッドキャスト『J-POP PASSPORT』は、そんな問いをきっかけに生まれた全5回のコンテンツです。
本番組では、Spotifyオリジナルキャラクターである音楽生命体「スポッティ」がインタビュアーとなり、世界各地で音楽カルチャーと向き合うSpotify社員たちのリアルな声を引き出します。ゲストとして登場するのは、各国・地域の音楽シーンを深く理解したエディターたち。それぞれの国のJ-POPチャートを切り口に、現地でどのような楽曲が聴かれているのか、なぜその楽曲が支持されているのかを解説していきます。
第1回の舞台は、香港。現地で音楽エディターを務めるCarが登場し、香港のリスナーがJ-POPに惹かれる理由を語りました。
第1回:香港編
香港のJ-POPチャートは最新曲とロングヒット曲が共存しているのが特徴で、なかでも存在感を放っていたのがYOASOBIです。トップ10以内に4曲がチャートインしており、人気の高さが窺えました。彼女が考えるYOASOBIの魅力とは――。自身がホームシックを感じていた時に、YOASOBIのある楽曲に救われたというエピソードも印象的です。
さらに、Carは近年のJ-POPについて「10年前と比べて大きく変わった」「いろんなステージパフォーマンスが増えている」と話します。最近ではHANAにも注目していると語り、香港のリスナーが自ら新しい音楽を見つけ、トレンドをつくっていく様子も紹介されました。
第2回:ポーランド編
第2回のゲストは、ポーランドの音楽エディター・Olga。ポーランドではラップシーンの勢いが増しており、グローバルヒットだけでなく、地元のアンダーグラウンドシーンも盛り上がっていると語ります。
そんななか、現地のJ-POPチャートで大きな存在感を示していたのが、『チェンソーマン』関連の楽曲でした。1位には米津玄師の「IRIS OUT」がランクインし、「KICK BACK」も5位に入っています。Olgaは、米津の楽曲について「予想外のテンポやキーの変化があり、聴く人をワイルドな旅へと連れていく」と語ります。たとえ日本語の歌詞が分からなくても、楽曲が持つエネルギーや感情は十分に伝わると感じているようです。
また、HALCALIの「おつかれSUMMER」がポーランドで話題になったエピソードも興味深いポイント。自身のお気に入りの楽曲として、ポーランドのジャズグループ・Klawoと、日本のラッパー・peko(梅田サイファー)によるコラボ楽曲「8500km」も紹介されました。
第3回:スペイン編
第3回の舞台はスペインです。スペインで音楽エディターを務めるAndresは、J-POPの人気の背景にはアニメ文化があると語ります。実際に、スペインのJ-POPチャートには米津玄師の「IRIS OUT」や「KICK BACK」、Creepy Nutsの「オトノケ」、King Gnuの「AIZO」など、アニメ関連の楽曲が複数ランクインしていました。スペインでは『ドラゴンボール』や『キャプテン翼』、『ドラえもん』といった昔から親しまれてきた作品に加え、『鬼滅の刃』『呪術廻戦』などの現代作品も高い人気を誇ります。映画館での上映が満席になるほど作品への熱量が高く、その延長線上にJ-POPとの出会いもあるとのこと。アニメの主題歌も作品の重要な一部として捉えられており、楽曲そのものへの関心も自然と高まっていくようです。
さらに、Andresは配信サービスを通じて出会ったというthe pillowsやNujabesへの想いも語っています。彼は2組のどんな部分に魅了されたのか――。それぞれ、自身のお気に入りの1曲も紹介されました。
世界のチャートを知ることは、新たな音楽やアーティストと出会うきっかけにもなるかもしれません。『J-POP PASSPORT』は、海外から見たJ-POPの現在地を知るだけでなく、私たち自身がJ-POPの魅力を再発見できるコンテンツです。各地のSpotifyエディターだからこそ語れるリアルな視点と熱量を、ぜひ本編で体感してみてください。