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叶姉妹の言葉はなぜ現代人に刺さるのか? 『叶姉妹のFabulous World』の人気エピソードから紐解く

 2023年8月17日、叶姉妹がパーソナリティを務めるポッドキャスト番組『叶姉妹のFabulous World』が2周年を迎えました。

 「叶姉妹のFabulous World」は、叶姉妹とリスナーから寄せられたお便りや質問に、恭子さん、美香さんそれぞれが本音で向き合い、答えていく番組です。音声ならではの親密な対話を通じて、先の読めないこの時代を自分の指針をもって人生を生きるためのヒントを届けています。特に恭子さんの豊富な人生経験を活かした核心をつくアドバイスは、悩める現代人に刺さりやすいと評判です。突飛な導入だと思った話が、自分の悩みを解消する処方箋のような結論に着地することも多く、良い意味で裏切りのあるポッドキャストといえるでしょう。

叶姉妹に学ぶストレス社会の生き抜き方 人気エピソード3選

人生は80%が不条理と考えて、不条理な事は正面で受け止めず紙に包んで捨てる、蓋をする、踏み潰す。

 2ndシーズン第42回では、「極度の緊張症で100%の力が出せない」「アンガーコントロール法を教えて」「ゲイだと親に伝えるべき?」といったお悩みに、叶姉妹が向き合います。

 29歳のあんなさんは、「営業職に就いているのだが、怒りのコントロールをする方法を教えて欲しい」という悩みを相談しました。叶姉妹は、「そういったことには蓋をして、自分のすべきことをする」と返答。営業職はたくさんの人間を相手にするため、怒りが湧く局面が多いだろうが、人生は80%が不条理なのでそういったことを組み込んで考えておくべきとアドバイスしました。確かに不条理なことが起きたときは反応せず、相手のことは「一生の付き合いじゃない」と割り切って対応するくらいが良いと腹落ちする回答でした。リスナーの立場に寄り添いつつ、今後仕事に対しての心構えの参考になるような回でした。

媚びる=相手上位のパワーバランス。作ってしまっているのは自分自身。

 2ndシーズン第14回では、「彼氏は見た目?学歴?安心感?」「オスのネイチャーを教えてください」「子育ては自己犠牲?」といったお悩みに、叶姉妹が向き合います。35歳のなおさんは、「男性心理学の本を読んでいるのですが、知っておいた方がいい男性心理や、愛されるポイントを教えて欲しい」という悩みを相談しました。叶姉妹は、「相手にもよるが、男性に媚びるのは自身のためにもよくないし、パワーバランスを自分でつくってしまっている」と返答。また、一方的に男性から愛され続けるのは難しいと漏らし、相手の本質を見抜いて素直な愛情表現を心がけるべきだと伝えました。“媚びる”という行為に疑問を投げかけ、根本的な恋愛の考え方を示した2人らしい回答となりました。

ご自身が正しいと思うこと、自分の考えにまっすぐであることが素直(すなお)。 他の人の基準や考えに合わせることではありません。

 2ndシーズン第38回では、「1歳年下の彼から距離を置きたいと言われました」「別の彼女がいる人と2年の関係」「素直さとは?」といったお悩みに、叶姉妹が向き合います。

 29歳のよもぎさんは、「上司からの叱責を受け続け心が疲れてしまいました。友人からは上司や周りの声を受け止めすぎだと言われましたが、仕事における素直さとはなんなのでしょうか?」というお悩みを相談しました。叶姉妹は「自身が正しいと思うことが素直さであり、他人様の判断ではない」と返答。「対人間として受け止めると自分のことを責めてしまうから、自分をAIに置き換えて淡々と仕事をするのも一つの方法です」と、新たな視点からの助言でした。2人が捉える『正しさ』とはなんなのかを知ることができる、貴重な回となりました。

著名人から届いた2周年記念コメント

ローランドさんからのメッセージ

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中村佳穂さんからのメッセージ

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 実業家のローランドさんからは「2周年おめでとうございます」と、シンプルで実直なメッセージが送られました。自身のInstagramで「全ホスト達のヘルプの見本にしてほしい」と彼女たちのトークを絶賛していることから、2周年を誰よりも喜んでいる人かもしれません。歌手の中村佳穂さんからは「いろんな場所でお二人の存在に救われ、頑張れている人がたくさんいると思います。末永くファビュラスな出会いと感動がお二人にありますように」と長文のメッセージが。自身のX(旧:Twitter)でエピソードを全て拝聴していると投稿したほどのファンである彼女。番組が末永く続くことで音楽活動にも良い影響を及ぼせるのではないでしょうか。

他人の声=風? 相談者に刺さる叶姉妹の名言TOP3

第1位:他人の声など、風が吹いていると思えば良いのです

 1stシーズン第3回では、「異性とのご縁がなく、孤独死したらどうしよう」「常にまわりの顔色をうかがう私」「されてキュンとしたことはありますか?」といった悩みに、叶姉妹が向き合います。ひろさんは「周りに気を使いすぎず、ポジティブに生きるコツを教えてください」という悩み相談をしました。叶姉妹は「自分の前にどんな人がいるのかを表面的にしか知らない人が多い。だから、どのように見られているかなんてまったく気にしなくていい」と返答。自分がしたいように自信を持って、自身の裏付けになるような努力を重ねて生きるべきだという、人生の歩み方を教えてくれました。

第2位:前が向けない時は斜めを向いてみてはいかがでしょう

 2ndシーズン第35回では、「彼に隠し子が?」「友人グループの中で孤独を感じます」「ぶれない強さに必要なものは?」といったお悩みに、叶姉妹が向き合います。さちこさんは、「仲良くしていた男性に、奥さんと子どもがいることがわかりました。前を向いて進むにはどうしたらいいですか?」という悩みを相談しました。叶姉妹は「前を向いて進んでもどうなるかわからない。斜めを向いたらどうでしょうか?」と返答。この方の前とはいったいどんな前なのでしょうかと、根本的な考えに立ち戻るような助言をくれました。

第3位:あなたが一番頼るべき人はあなた自身

 1stシーズン第31回では、「人に頼ることが苦手で、社会人になる事が不安です」「遠距離恋愛のコツはありますか」「友人と呼べる人がいません」といったお悩みに、叶姉妹が向き合います。22歳のやきそばさんは、「来年社会人になるのですが、人に頼ることが苦手で不安です」という悩みを相談しました。叶姉妹は「ご自身が頼るべきは自分自身。最終的に決めるのはご自身です」と返答。むやみやたらに頼ってしまったばっかりに、他人の意見を鵜呑みにしてしまうと後々台無しになってしまうこともあると、先を予測したアドバイスとなっています。