Z世代のオピニオンリーダーとして知られ、動画投稿サイトやSNSなどを中心に多くの新しいトレンドや「あげみざわ」、「ないたー」などのユニークな“けみお語”を生み出してきた日本を代表するインフルエンサー、kemio。そんな彼が今年6月からSpotifyオリジナルのポッドキャスト番組『kemioの耳そうじクラブ』を開始しました。
“新鮮な情報で耳がクリーンになれば”という意味をタイトルに込めた番組は開始以来、週1回のペースで配信され、若い世代のリスナーを中心に高い人気を獲得。Spotifyのポッドキャストランキングでは常に上位をキープしています。現在ニューヨークを拠点に活動するkemioが、ポッドキャストに興味を持ったきっかけや番組への想いについて伺います。
「Spotifyで『kemioの耳そうじクラブ』を始めて5ヶ月が経ち、SNSのフォロワーだけでなく、仕事で会うクリエイターや著名人からも番組を聴いていると言われるようになりました」と語るkemio。
毎回、いま一番会いたい人や興味がある分野の第一線で活躍する方をゲストに招き、好奇心の赴くままになんでも語り合うトークショー形式の番組では、kemioは、ホストとしてゲストの話を引き出すために聴き手に回ります。その時の動画で見せるような視聴者の“鼓膜を破られる”ような話し方とはまた違った”鼓膜を撫でられる”ような話し方に驚くファンも少なくないそうです。
ポッドキャストについては、「以前からラジオやポッドキャストをやりたい」とは考えていたものの、現在の拠点が日本でないことからラジオとなると週に1回の収録も難しく、自分がやっているSNSの活動自体が、その日にあったことを上げたりすることもあるため、撮り溜めたものだと新鮮味がなくなることなど、放送までの時間やフォーマットの面で現実的ではないと思っていたというkemio。そこでSpotifyでのポッドキャストを考え、マネージャーに相談してみたといいます。
最初にSpotifyでポッドキャストを始めようと思った理由について、kemioは「どこでポッドキャストを聴くかといえば、僕にとってはSpotifyでした。ポッドキャストは何かをしながら楽しめる手軽さと興味があることを探究できるところが魅力で、機内などの移動中にも楽しめます。そして、Spotifyではひとつのアプリでポッドキャストと音楽を切り替えらながら聴くこともできるので、音楽と行ったり来たりする上でとても便利です」と語ります。
また、「ニューヨークにいる僕の周りの人はみんなポッドキャストを聴いています。彼らは自分のお気に入りのポッドキャスト番組を持っていて、毎週新しいエピソードを欠かさずチェックするほど。僕がポッドキャストを聴くようになったのは、友人の車の中で『Call Her Daddy』のポッドキャストを耳にしたのがきっかけです」と語るように今、若い世代の間でポッドキャストは生活の一部になりつつあります。
現在、生活の拠点とするニューヨークでは、新型コロナウイルス感染拡大の影響で外出が難しくなった時期も。そんな時、「闇に落ちるコース」になったものの、誰かの声に落ち着いた気がしたといい、「リスナーは時に映像よりも音声を通して得られるものを身近に感じる傾向があり、感情的になることもある」ことがわかったといいます。
最後に番組の目標について、「しあわせを共有できる場にしていきたい」と語ったkemio。これまでに番組ではHIKAKINや青山テルマらをゲストに招いてきましたが今後も、様々な分野の専門家をゲストに招く予定で、「いつか、マライア・キャリーのような歌姫ともトークしたい」と将来的な展望も口にしました。
“鼓膜を破る系ではなく、逆に鼓膜を癒やしてあげるタイプの番組”を通して、kemioの新たな一面も垣間みれる『kemioの耳そうじクラブ』。kemioによる”しあわせを共有できる場”はこれからも拡がりを見せていきます。